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シャルル《私は向こう側の世界“エドラス”から来たの。
…………そこのオスネコもね》


ハッピー《………え?》








その頃。ギルドがあった場所にて。
街もギルドも消えてしまった中で、
取り残されていたウェンディとナツは、
シャルルから衝撃的な言葉を耳にした。

ハッピーもそれは初めて聞く言葉のようであり、
混乱したように目を見開いていた。







シャルル《この街が消えたのは、私とオスネコのせいって事よ》








その言葉は、更に彼らに衝撃と混乱を与えた。
街一つを飲み込み、消し去った魔法の残滓が
空に未だに漂っており、雲に稲妻をいくつも走らせる中、
シャルルは気まずそうに、しかし決意したような目で
ウェンディとナツを見つめている。

その時。










『ナツ、ウェンディ!やっぱり君らか!』





シャルル《!》

ハッピー《Aっ!!!》

ナツ「A!?」








そこへ現れたのは、先程まで指名クエストで
丁度町の外へと出ていたAの姿があった。

彼女は変わらず、気さくに彼らに声をかけてくる。







ウェンディ「良かった………!良かった!Aさんも無事でっ!」


『帰ってみればマグノリアが消えてるわ、
皆の匂いがしないわで、困惑なんだが…………
君ら、これはどういう事だい。何か知ってるか?』


ナツ「それが、えっと、あれだ………あれ??えぇーと……」


『やれやれ。なーんか知ってそうな
シャルルに聞いた方が早そうだな?』









ナツの説明にもならない言葉を聞き、
呆れながらAは比較的に落ち着きを保ち、
そして何かを言い淀んでいる
面持ちのシャルルを見て、説明を求めた。

あまりにも順応が早いAに、
シャルルは眉を寄せつつも、口を開く。








シャルル《そう。そう言えば、貴方も滅竜魔道士(ドラゴンスレイヤー)だったわね。
話が早くて助かるわ。あんたも聞いて頂戴。
今、このマグノリアで何が起きたのかも全部話すわよ》









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作者名:冷泉 雪桜 | 作成日時:2024年3月4日 0時

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