192Page ページ13
not,side
シャルル《私は向こう側の世界“エドラス”から来たの。
…………そこのオスネコもね》
ハッピー《………え?》
その頃。ギルドがあった場所にて。
街もギルドも消えてしまった中で、
取り残されていたウェンディとナツは、
シャルルから衝撃的な言葉を耳にした。
ハッピーもそれは初めて聞く言葉のようであり、
混乱したように目を見開いていた。
シャルル《この街が消えたのは、私とオスネコのせいって事よ》
その言葉は、更に彼らに衝撃と混乱を与えた。
街一つを飲み込み、消し去った魔法の残滓が
空に未だに漂っており、雲に稲妻をいくつも走らせる中、
シャルルは気まずそうに、しかし決意したような目で
ウェンディとナツを見つめている。
その時。
『ナツ、ウェンディ!やっぱり君らか!』
シャルル《!》
ハッピー《Aっ!!!》
ナツ「A!?」
そこへ現れたのは、先程まで指名クエストで
丁度町の外へと出ていたAの姿があった。
彼女は変わらず、気さくに彼らに声をかけてくる。
ウェンディ「良かった………!良かった!Aさんも無事でっ!」
『帰ってみればマグノリアが消えてるわ、
皆の匂いがしないわで、困惑なんだが…………
君ら、これはどういう事だい。何か知ってるか?』
ナツ「それが、えっと、あれだ………あれ??えぇーと……」
『やれやれ。なーんか知ってそうな
シャルルに聞いた方が早そうだな?』
ナツの説明にもならない言葉を聞き、
呆れながらAは比較的に落ち着きを保ち、
そして何かを言い淀んでいる
面持ちのシャルルを見て、説明を求めた。
あまりにも順応が早いAに、
シャルルは眉を寄せつつも、口を開く。
シャルル《そう。そう言えば、貴方も
話が早くて助かるわ。あんたも聞いて頂戴。
今、このマグノリアで何が起きたのかも全部話すわよ》
・
150人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:冷泉 雪桜 | 作成日時:2024年3月4日 0時