191Page エドラス ページ12
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数週間後。
俺はクエストを熟し、ギルドに帰る途中で違和感に気づいた。
マグノリア………に、帰ってるんだよな？
流石に方向音痴の俺であっても、
何年も行き通ってるこの道は覚えている。
しかし、なんだ？なぜ、町や皆の匂いがしない？
違和感を覚えながらも、俺は町に帰るために歩を進める。
─────────────────────
その違和感の正体が分かったのは、
マグノリアを一望できる丘に出た時だ。
見渡す限り、真っ白の大地。そこからあちらこちらから
湧き出ては、空に向かってゆっくりと
上がっていく無数の気泡。
そこはもう、先程まで多くの人が住む
一つの街であったことなど、
微塵も感じさせない更地へと変わり果てていたのだ。
『は、？え？？え、どゆこと？何が起きてる？？？』
驚き以外何も出ない。
どういった現象なんだ？
確かにここにはマグノリアがあった筈だ。
この現象は全くわからない。
魔法、だろうが………残留するエーテルナノからしても
魔法による現象だと確信はできる。
つか待て。ギルドは？？まじでどうなってんだ。
これと言った情報がない。
ひとまず情報はいる………頭の整理もしたい。
とにかく、マグノリアがあったであろう
真っ白なその大地に向かって俺は進んだ。
『………マジで消えてるんだが……？？』
周りに存在したいたあらゆるものが抜け落ちた、
何もないまっさらな光景を目にし、呟きを零すしかない。
ギルドも無ければ街も、そこにいた人間たちも。
全て残らず消えてしまった。
どこに………？
俺は周囲を見渡したり、空を見てみる。
すると、空はまるで雲が割れたかのような変な雲模様があった。
あれは………穴、か？空に穴？
本当、訳わからん。
『！この匂いは、』
そこで俺は知った匂いを嗅ぎつけた。
Aside〜end〜
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作者名：冷泉 雪桜
| 作成日時：2024年3月4日 0時
