181Page 黒竜 ページ2
・
「ギルダーツが帰ってくるぞー!!!」
その一言で、街中が大騒ぎの今日この頃。
ウェンディとシャルルがギルドに入って数日後。
ギルダーツの帰還に、ギルドの連中も騒ぐのなんの。
鐘が鳴り響き、街全体が鳴動する。
『酔う………ゔぁ………ぁがが………』
ルーシィ「何で酔っちゃってるのよ!ナツは平気なのに……」
『街が、街が動いてる………気持ち悪ぃ………助けけ……』
ウェンディ「鐘の音?」
『くそ、ギルダーツが帰る度に街が動くの、
本当に溜まったもんじゃねぇ………』
ウェンディ「ギルダーツ………?」
ルーシィ「あたしも会ったこと無いんだけど、
ウェンディ「!そうなんですか!?」
シャルル《………それにしてもみ騒ぎすぎじゃないかしら》
『まあ、帰ってくるのは3年ぶりだからな………』
ルーシィ「3年も!?何してたんですか!?」
『行ってきたクエストがクエストでな。』
ミラ「S級クエストの上にSS級クエストってのがあるんだけど、
その上にさらに”10年クエスト“って
言われているクエストがあるの。
ギルダーツが行ってきたのはさらに上の
“100年クエスト”に行ってきたの」
ルーシィとウェンディ、シャルルは驚きを隠せない様子だった。
俺はぐでぐでになりながらも、その様子を見ていた。
ミラ「ちなみに、別のクエストだけど、
Aは一度クエスト達成してるわよ?その100年クエスト」
『あれは偶然だってば………』
ルーシィ「嘘………Aが??」
『あんだよ、仕事やっちゃ悪いかー?』
ルーシィ「いやそういう意味じゃなくて!」
『まあ、命がいくつあっても足りないような、
桁が違うクエストだって言うのは、その通りだな。
帰還できただけすげぇよ………ゔぅっ!?』
シャルル《途端にあんたのその話も胡散臭くなるわね》
そして、ギルダーツシフトによって、俺は完全に酔ってしまう。
─────────────────────
酔いがさめた頃には街は真っ二つに割れていた。
ある区域は地面がせりあがり、
ある区域は横へとスライドされ、
街を行きかう河は橋の部分で壁が上がっている。
ギルドの出入り口から真正面には、
石タイルで出来たスロープのついた一本道。
つかよくやったぜ、マグノリアの街も。
わざわざこんなものを作ってまぁ………
いや、あいつが悪いんだが。
150人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:冷泉 雪桜 | 作成日時:2024年3月4日 0時