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王と騎士 ページ46
ギルガメッシュ｢...そのフードを下げろ。王に顔も見せないつもりか？｣
｢失礼しました、ギルガメッシュ王。ウルクの神々しい太陽は、汚れた私には似合わなすぎると思いまして。｣
マーリン｢太陽は平等だよ？｣
｢マーリン、場所によっては本当に浴びる資格がないんだよ。...これが私の顔です。｣
ギルガメッシュ｢...｣
様子が少しだけおかしい。ギルガメッシュ王がずっと私の顔を...睨んできている、というより見つめているの方が正しいか。
｢どうされましたか？ギルガメッシュ王。｣
ギルガメッシュ｢もう一つ名があるだろう。｣
｢はい。菊岡Aと言います。｣
ギルガメッシュ｢A...そうか。ようやく...ようやく会えた。｣
マーリン｢ギルガメッシュ王？｣
ギルガメッシュ｢だが先刻の輩にも伝えた通り、我は忙しい。言葉ではなく剣で互いを知るのが早い。｣
｢そうですか。あなたがそれを望むなら、私も本気で立ち合いましょう。｣
ギルガメッシュ王の強みは、無数の武器を召喚できることだ。それをどう回避するかは私次第。私たちに依頼してきた夏蓮ちゃんさえも、あの王様の攻撃は疲れると言っていたのだ。
｢...！｣
ギルガメッシュ｢この剣一本で足りる。...どうした？不満か？｣
｢私はこの男たちより劣ってると...そう言いたいんですか？｣
ギルガメッシュ｢違う。貴様を敬っているからこそ、我も正々堂々と戦おうと言っている。｣
｢正々堂々...なるほど。その言葉、後悔させてあげますよ。ギルガメッシュ王！｣
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作者名：琲世 | 作成日時：2021年2月23日 8時
