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侵蝕者の数は三十、芥川という男の部下たちは英恵さんを狙っている。好都合だ。
七海｢アルゲントゥ・ツァオバー、破壊しなさい。｣
剣を一振りすると、侵蝕者は跡形もなく消えた。彼女が扱う力というのは、こんなにも恐ろしいものだったのか。...その責任の順番が自分に回ってきてしまったんだ。
ああ、恐ろしい。こんな力をたった一人の子供が持っていたのか。
��｢素晴らしい...その力さえあれば、私たちの理想の世界が出来上がる！！！｣
吉田｢見つけたぞ、後継者。｣
今なら消せる。
吉田｢は？｣
七海｢消えろ。｣
吉田｢...どうして...死ぬときに限って...私に意識を渡すのよ。｣
人を斬り殺すというのは胸糞悪いが、今回は別だ。...だが、斬ってしまったのが彼女だと思うと吐き気がする。
吉田｢死にたくない...子供たちに謝ってない...笑聖...夏蓮...渚桜...舞彩...響子...ユイ...｣
七海｢家族には私から伝えます。最後に何を言いたいんですか？｣
吉田｢...来世で会いましょう。｣
首だけになった彼女は、そう言って事切れた。
七海｢...｣
��｢はぁ...死んでしまったんですね。後継者の数ほど魂は強くなる、その説は正しかったみたいです。私もここから退かせてもらいます。｣
｢待っで...！｣
��｢もう殺しに来ませんよ。...これを最後に、ね。｣
英恵｢全員船から飛び降りろ！！！｣
敦｢！？｣
七海｢中島さん！国木田さんが向こうで待っています！早く行きなさい！！！｣
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作者名：琲世 | 作成日時：2021年1月18日 19時
