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「...ななみん...」

七海「喉の調子は?」

「すごく良い...ナナミンの濡れた姿もかっこいいね...♪」

七海「そこまで言えるのなら充分です。マフィアの者たちは溺れているみたいですが、今は気にしていられません。行きますよ。」

「ナナミン...お兄ちゃんは...?」

七海「...」

「助けた...よね...?」

お兄ちゃんが見当たらない。あの時、転んだ私をお兄ちゃんが船から落として...それからナナミンが助けてくれて...

「...お兄ちゃん!!!」

英恵「...ごめんな。」

「嫌だ!!!早く海に飛び込んで!すごく、すごく怖くないから...私が受け止めるから...!」

英恵「兄ちゃん...海が怖いんだ...」

「あんなに海で遊んでいたのに!?もう船が爆発しちゃう!!!」

英恵「七海、Aを支えてやってくれ。...A、彼氏さんと上手くやっていけよ。愛している。」

「ナナミン!!!離して!!!お兄ちゃんも早く!!!」

...だから、その笑顔だけは____



芥川「...妹を置いて死ぬというのは...僕でも許せない事だ。」

七海「あなたにも...妹がいるんですか。」

芥川「ああ。」

七海「そうですか...それなら、彼女に話しかけないでください。目の前で兄を失ったんですから。」

芥川「...今回は見逃す。次はない。」

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作品ジャンル:SF
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作者名:琲世 | 作成日時:2021年1月18日 19時

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