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英智「英恵、殺しはもう諦めてくれ。これから魂分離の儀を行う。」

『ああ!?テメェの首切んぞ!!!』

英智「時間がないんだ!!!頼む!!!」

『...妹が...危険なのか?』

英智「ああ!」

『それなら最初からそう言え!俺たちは祈るだけか!?』

英智「そうだ!言葉とかはこっちに任せてほしい!!!」

Aを助けるため、ここで魂を呼び起こす。あの馬鹿女を相手するのは皆疲れるだろうけど、今やれるのは僕だけだ。

英智「僕の血を糧とし、この世に蘇ろ!ストーカー野郎!!!」

例え...こいつが何度同じ間違いを繰り返そうと、僕はAのために生きていく。

清水「...目覚めが悪いわよ、クソ御曹司。殺すわよ?」

英智「相変わらず口が悪いね...清水七海。」

清水「そこの男も同じ名前らしいわね。いいわ、その箱を貸しなさい。」

七海「はい。」

清水「...目覚めなさい、A。その狭い場所はあなたの居場所ではない。私の知るあなたは、こんな箱なんかぶっ壊せるはずよ。」

...壊せるはずがない。壊せるならこんなところまで来ていない。

英智「君に会いに行けば...開けてもらえると思っていたのに。」

清水「この子は人の死で蘇るわ。会いたいなら死になさい。」

吉田「へえ?そりゃあ見物だ。お望み通り、さっきの三人は瀕死にしてきた。もう間も無く死ぬだろうな。」



体の力が奪われていく。多分私は死ぬんだろうな。

「...」

まだ死にたくない。早く皆に会いたい。

七海「A、さっさと起きなさい。」

七海ちゃん...ごめん。やっぱり無理かも。

七海「起きないなら全員殺してあげる。家族も友人も、何もかも。」

「...させない。」

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作品ジャンル:SF
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作者名:琲世 | 作成日時:2021年1月18日 19時

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