20話 ページ20
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食事をお客さんの前に並べる作業だけなのに、手元が震えて音は出しちゃダメなのに少し出してしまい、それが引き金になりその日の接客はグダグダだった。先輩に助けてもらい、料理長に料理の説明を聞いてそれをお客さんに話して少しでも場の空気を和らげてあげようと努力して、なんとかやり過ごしそろそろお開きの時間になった時、お茶を全員分運ぶという最後の仕事が課せられた。
まーーこれがしんどかった。当時の私は。湯呑みは熱いわこぼしたら大惨事だから異常な程緊張感を持ち合わせて動いていたから。
その時だ。私が入間さんと初めて目を合わせた時は。
じっと見つめられて、こういう時どうすればいいのかわからず固まってしまった私を見て入間さんは一言。
「雨宮…」
「えっ、あ、そうです！ 雨宮と言います」
なんだ。名札を見ていただけか。てっきり自分の顔を見ているんだと勘違いしてしまっていた。んー！！ 今考えるとなかなか人意識高めの勘違いだなー！！ 恥ずかしいー！！
何か困ったことがあったらとりあえず笑顔だけでも浮かべなさいと女将さんに指導された通り、にこりと笑顔をしてみせるが無反応。あ、冷たいタイプの客パティーンだ。私が最も、いや、誰しもが苦手とするタイプだ。接客しづれーー！！
マジでどうしよう。お茶置いたし、もう行っていいよね？ そうして私は最後まで笑顔を絶やさず次の人へとお茶を配りに動いた。
やっと宴会はお開きになり、一斉に部屋から人が出て行くのを私は先輩と並んで「ありがとうございます」と礼を言いながら頭を下げるという作業をひたすらしていた。少しばかりさっさと帰ってくれと思っていたのは内緒だ。まぁこれも接客業のバイトしている人なら一定数の人は思っていることだと私は信じている。
ようやく最後の一人が部屋から出て来たー！ と、喜んでいたらその最後の一人はあの苦手なタイプで接客しづらいあの客で、目を合わせないようにしようとありがとうございますを早口で言い、さっと頭を下げて視界から男の人を入れないようにする。
もう行っただろう…と、顔をあげると目の前に男の人は立っていて、え、まさか酔っ払ってる…？ と、私は顔面蒼白になりながらも「ど、どうしましたか…？」と聞いた。すると、男の人は私の両の手を取り、
「貴方とは、あの日あった時から運命を感じていました。ぜひ私と結婚してください」
「へ…？」
入間さんの頭はあの時からブッ飛んでいた。
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きのこ - 読んで2年？後にまた戻ってきた、きのこです！！この時まだ私高校生だったんですよねー！！懐かしい､、今でも銃兎さんは大好きです！！以上、きのこでした！！з＝⊃`∀)⊃ﾋｮｵｯ (2020年10月25日 1時) (
レス) id: 2a559184c7 (このIDを非表示/違反報告)
りりほん(プロフ) - もー本当に最高です…！！また新しいエピソードが読めるとは思ってなかったのでめちゃくちゃ嬉しいですヾ(●´∇｀●)ﾉ (2018年10月31日 8時) (レス) id: 460225bc41 (このIDを非表示/違反報告)
ちはや(プロフ) - 銃兎さんの鎖骨触りたい (2018年10月24日 22時) (レス) id: 4790ffbdc3 (このIDを非表示/違反報告)
トマトご飯(プロフ) - 最高に好きです……！！！やだもう泣けました！！！感動しました！！！好きです！！！完結おめでとうございました！！！ (2018年9月13日 21時) (レス) id: ca4bdb1a57 (このIDを非表示/違反報告)
しあ。(プロフ) - かっくいいなぁ！このこ((( 後何か下っぱぽい方々は明日会いに行くので悪しからず。 (2018年9月13日 11時) (レス) id: 3344a8c17f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：id | 作者ホームページ：
作成日時：2018年8月8日 1時
