17話 ページ17
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「で…今日のご用は何ですか？ またハンバーガーを奢ってくれるのならば喜んで着いて行きますよ。あ、回らない寿司でもあり」
「貴方だんだん傲慢になってきましたね。…今日は、普通に貴方に会いたくなったから会いにきたんです。特にこれと言った用はありませんよ」
「へ、へぇー」
「…？ 体調でも悪いのですか？ 今日はいつもと違って大人しいですね」
「べっつにー。私は通常運転ですけど〜？ 長い間会ってなかったから入間さん寂しくて架空の私を頭の中で描いちゃってたんじゃないですか〜？」
必死に考えた返しをはっ、と鼻で笑われたときの人間の感情を三十字以内で答えろ。
マジでこのおっさん腹たつわ。おねえもおねえだよ。こんな奴と誰が付き合えるかっつーの！！ なんならクラスの男子と付き合ってダラダラと結婚まで一緒にいる方が数倍ましだわ！！
見せつける様に深い溜息を吐き、用がないんなら私帰りますねーと入間さんに背中を向けると「ま、待て！」と、聞いたこともない入間さんの焦った様な、上ずった声が私を止めた。
ゆっくり振り返ると、入間さんは口を隠す様に手で覆い、耳まで真っ赤にしてこちらをにらんでいた。
初めて見た。この人が、こんな顔をするところを。
いつもいつもポーカーフェイスで、たまに眉間にしわ寄せて怒った顔は何度も見てきたが、顔を茹でダコの様に赤くした顔は初めてだった。どういう顔をすればいいかわからず、しまいには私まで入間さんのが伝染した様に顔を赤くしてしまった。自分でもわかる。今、自分の顔は相当間抜け面だ。
二人の間に沈黙が続き、それすら初めてのことで更に戸惑い、もうどうすればいいんだと私の頭はオーバーヒート寸前だった。
「あれ？ おーい、雨宮ー、何してんだー？」
「あっ、な、ナイスタイミング！！ じゃ、じゃあこれで！ またね！！」
とっさに口走った「またね」。返事が怖くて、私は入間さんが口を開く前に数メートル先で呑気に手を振っている男友達の元に駆け寄った。「いいのか？」と別の男友達が入間さんを指差したが、「う、うん」と曖昧に返してしまった。本当かぁ〜？ と疑われたが、本当！ とゴリ押しして二人の手首を掴んで私は叫んだ。
「近くのコンビニまで競争ー！ 買った奴は負けた奴に奢るー！！」
「はぁ！？ いきなりすぎんだっろ！！」
「ちょ、ちょっと待てよー！！」
頬の熱が早く冷ますにはこれしか方法が思いつかなかった私は、とにかく死ぬ気で腕を動かし足を動かした。
「また…ですか」
その時入間さんが笑っていたことを私は知らない。
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きのこ - 読んで2年？後にまた戻ってきた、きのこです！！この時まだ私高校生だったんですよねー！！懐かしい､、今でも銃兎さんは大好きです！！以上、きのこでした！！з＝⊃`∀)⊃ﾋｮｵｯ (2020年10月25日 1時) (
レス) id: 2a559184c7 (このIDを非表示/違反報告)
りりほん(プロフ) - もー本当に最高です…！！また新しいエピソードが読めるとは思ってなかったのでめちゃくちゃ嬉しいですヾ(●´∇｀●)ﾉ (2018年10月31日 8時) (レス) id: 460225bc41 (このIDを非表示/違反報告)
ちはや(プロフ) - 銃兎さんの鎖骨触りたい (2018年10月24日 22時) (レス) id: 4790ffbdc3 (このIDを非表示/違反報告)
トマトご飯(プロフ) - 最高に好きです……！！！やだもう泣けました！！！感動しました！！！好きです！！！完結おめでとうございました！！！ (2018年9月13日 21時) (レス) id: ca4bdb1a57 (このIDを非表示/違反報告)
しあ。(プロフ) - かっくいいなぁ！このこ((( 後何か下っぱぽい方々は明日会いに行くので悪しからず。 (2018年9月13日 11時) (レス) id: 3344a8c17f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：id | 作者ホームページ：
作成日時：2018年8月8日 1時
