いっぱい食べる君が好き。 【文豪ストレイドッグス】

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太宰今日も何処か食べに行くの?既読



Aうん!今日は以前から気になってたシュークリームのお店に行こうと思ってるんだー!

A場所は------だけど、治さんも来る?其の前にシュークリーム好き?



太宰好きだよ。既読

太宰じゃあ十二時に店の前で。既読



Aりょーかい!








送られて来た、ビシッと猫が敬礼しているスタンプを見てAさんみたいだと笑ってしまった。


現在の時刻は十時。
うん、今から猛スピードで仕事を終わらせたら間に合う。

Aさんの好みのタイプになる様に、Aさんと食事に行く為に、仕事頑張りますか。








真面目に仕事をしていた私の姿を見て国木田くんが倒れたが…国木田くんよりAさんとの食事の方は大切だ。

国木田くんには悪いが私は午前の仕事を終わらせたのでAさんと食事に行って来るよ。



探偵社を十一時三十分に出る。後三十分で間に合うかなぁ…。

変な輩に絡まれない限り間に合う間に合う。

スキップ気味で店へ向かう私。

あゝ、疾くAさんに会いたい。
私の姿を確認するとニコッと笑う彼女に…逸早く…会いたい。



何時の間にか私の足は走っていて、約束の時間より十分疾く来てしまった。

矢ッ張り未だ来てないか…。
店の前にある木に背中を預け、手をポケットに突っ込み、空を見上げる。

今日も良い天気だ。絶好の入水日和だ。Aさんとの食事が終わったら入水でも行こうかな。









「治さーん！お待たせ！」



太宰「ヤァ、Aさん。大丈夫だよ、私もさっき来たばっかりだから。」



「よかったー、お店の前に見た事ある人が立ってたからもう来てるって慌てちゃったよ。」



太宰「別にゆっくりで良いのに。転けたりしたら駄目だからね。」



「此れでも運動神経良いから転けたりなんてしないよ！」









サッパリもしなくて、甘過ぎる訳でもなく、何とも云えない此の恋心は、食べたシュークリームの様だった。

何処となく甘いけど、一瞬の塩っぱさがあって、ドロドロとしてないけれどサッパリし過ぎでも無くて、それらを外のサクサク皮によって蓋をされ、…あゝ、本当に私の恋は此のシュークリームの様だ。

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