No.67 ページ19
「ねぇ、どうなの?上手くいきそうなの?」
思わず溜息を着きそうになる。
「…どうでしょうね。じっくり攻略している段階なので。」
「貴方にしては随分と時間かけているわね。珍しい。」
…Aは他の女性とは全然違うんだよ。
「…彼女は鈍感ですからね。わかりやすいアプローチかけても効かないもので。」
「可愛らしいわね。貴方も手を焼くキティちゃん、是非見てみたいわ。」
そう言って写真を眺める様に見ているベルモットに少し睨みを効かせ
「…それは僕が許しませんから。彼女には手を出さない約束でしょう?破ったら貴女のとある情報が組織内に、僕が死ぬ時と同様、リークされる手筈になっているので…。」
そう言うと、ベルモットは溜息を着いて
「…わかっているわよ。そんなの。彼女を探る意味じゃなくて、単純にお話したいだけよ。」
と不満げな顔を見せる
「それでもダメです。」
そうハッキリ言うと
「…バーボン、貴方って意外と嫉妬深いのね。」
と言われる。
「…まぁ、いいわ。それより…こういう目立つ事…これっきりにしなさいよ。ジンは特に何も意識も認識もしていないけど…もしもの事を考えて避けておきなさい。」
ベルモットに釘を刺される。そんなの俺も言いたかったよ。
「…本来はこれだってさせたくなかったんですがね。相談役が勝手に言い出したお陰でこうなってしまったんですよ。次はさせないので御安心を。」
溜息を着きながらそう言うと
「あら、そうだったの。不憫ねぇ。」
と同情した様に笑う
「まぁ、でもまた…バーボンの珍しい焦った顔も見れるかもしれないから、私としては楽しみだわ。」
そう言ってスマホの画面をスライドさせる。
そこに映っていたのは微かに画面端に写っている、俺の手を伸ばし、焦っている顔
わざわざ拡大までさせている
思わず顔を顰め
「…こんな姿を見せることはしませんから。今回は必ず守ってみせるので。」
そう言うと、ベルモットはクスッと笑い
「ま、精々頑張りなさい。王子様。」
そう言った。
…キッドといい、その王子様呼びをやめてもらいたい。
Aはシンデレラと呼ばれているからって俺を王子様と呼ぶのは普通に恥ずかしいし、嫌だ。
溜息を思わず零し
「王子様と呼ぶのはやめてください…。」
と言った
「なら、あの奇術師を王子様にする?」
とベルモットは少し面白がって笑う
「……それも嫌です。なら王子様でいいですよ。」
俺はまた無意識に溜息を着いていたのだった
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とろろ - いいところで止めないで!続き待ってます! (2023年1月21日 17時) (レス) id: f76190de27 (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - 更新待ってます!お願いします!! (2022年9月23日 2時) (レス) @page36 id: 9d3f4398ec (このIDを非表示/違反報告)
亜莉沙(プロフ) - 続きがすごく気になりす…!!是非お願いします!!!! (2022年5月18日 2時) (レス) @page39 id: 7ba5f4dac6 (このIDを非表示/違反報告)
やっち(プロフ) - 続きお願いします! (2022年4月26日 4時) (レス) @page39 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
W.m(プロフ) - とっても面白いのでもう5周ぐらいしてしまいました。更新楽しみに待ってます! (2022年4月23日 21時) (レス) @page36 id: 63cab791a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アレン | 作成日時:2018年5月31日 4時