slowpoke ページ15
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前の学校で色々あって､この学校へ「逃げてきた」と言っても過言ではない私に､視線が向けられている｡
その視線は､決して私を罵るものではなく､軽蔑するものでも､私に失望するものでもなく｡
目の前の宝石の瞳は､ただ真っ直ぐに私を見ている｡
ほんの少しだけでも顔を動かしたら唇が触れてしまいそうな距離なのに､離れたいとは思わなかった｡
✩
一体どのくらい経ったのだろう｡
私と影片くんの周りだけ時が止まってしまったように､2人共口を開かず､ただ見つめ合っていた｡
ただ「Yes」か「No」か答えればいいだけなのに何故こんな時間が掛かるんだ､と言われそうだけれど｡
その時｡
依然として練習を続けていた斎宮先輩はついにしびれを切らしたのか､流れていた音楽のボリュームをかなり上げた｡
驚いて我に返ったけれど､私よりも影片くんのほうが驚いたみたい｡
尻尾を踏まれた猫のように全身を震わせ､綺麗な瞳をまん丸くしていた｡
「…すぐに答えられない愚図は嫌いなのだよ」
斎宮先輩は私と影片くん両方と目が合うと､音量を元通りにする｡
まだ心臓が高鳴っていた影片くんは､「愚図」という単語に反応し､少し焦りながら私たちを見やった｡
…耳に痛い言葉だなぁ｡
今だけは､大事なお友達と同じその2色の瞳を見れない｡
前の学校での私は､ただ周りに合わせてみんなの通った道をついて行くだけの､言うなればお人形さんだった｡
最後に大きな改革のお手伝いもしたけれどそれだって失敗に終わって､結局私はただ学院全体に大きな迷惑をかけただけ｡
でも､もうそんな失敗はしたくなくて｡
お喋りが苦手でも､きちんと自分の意思を持ちたくて｡
『透明な存在』にはなりたくなくて｡
高校デビューにしては少し遅すぎるけど､新しい私になってみたかったのに｡
結局私は､愚図なお人形さんのままなのかな。
『斎宮先輩』
「…なんだね」
先輩は冷たい表情を一切変えずに私を見つめる｡
『この学院に「ユニット」はいくつあるんですか』
決めた。
「ユニットの数？7…いや､零の部の1年も確か…そういえばあの小僧も組んだと…それに君のクラスの凡人共も…10､か…？」
『10個ですか…じゃあ､
そのユニット全ての方々と顔合わせ諸々を済ませてから､1週間』
専属プロデューサー､の体験をしてみます｡
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粟羽(プロフ) - 風羽さん» ありがとうございます！！そう言っていただけるととても励みになります〜〜！期待を裏切らないよう頑張りますね！（*'∀'人）*° (2017年12月10日 13時) (
レス) id: 120ab8b8b9 (このIDを非表示/違反報告)
風羽(プロフ) - はじめまして。この小説とても面白くて気に入りました。更新大変だと思いますが頑張ってください！応援してます！ (2017年12月7日 23時) (レス) id: 088a42be71 (このIDを非表示/違反報告)
粟羽(プロフ) - catさん» わ〜〜！！ありがとうございます！あんスタの小説は初めてだったのでどんな反応が来るか不安だったんですけどそんな嬉しいお言葉を頂けて感激です！ありがとうございます〜〜！！！ (2017年11月24日 7時) (レス) id: 120ab8b8b9 (このIDを非表示/違反報告)
cat(プロフ) - 初めまして！すごく面白いです！早く続きが読みたいです！更新、頑張って下さい！応援してます！ (2017年11月24日 1時) (レス) id: 020df30820 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：粟羽 | 作者ホームページ：
作成日時：2017年11月23日 17時
