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she does anything ページ13



おれが歌う度に、Aちゃんが目を閉じて耳を澄ますのが見える。


おれがステップを踏む度に、Aちゃんがちっちゃい声で「すごいすごい」って言ってるのが見える。






おれがターンをキメる度に────









「んぁあっ!?」



「影片!?」






Aちゃんは、目ェまん丸くしておれを見た。


それは、ターンをキメたからやない。






『だ、だいじょうぶ…?』



おれが、バランスを崩して盛大に転んでしもたから。



Aちゃんは、おろおろしながら手を差し出してくれた。







「大丈夫やで…ごめんなぁ」


おれはとりあえず立とうと、その手に触れた。








『…あ』



でも、膝立ちくらいしたとこでまたおれの体は地面に叩きつけられた。





「いだぁっ!?」



『わぁあっ!ごっ…ごごめんね!!』






ピカピカの床に勢いよくお腹をぶつけたおれ。


泣きそうになりながら高速で謝るAちゃん。


そんな2人を「何しとんねん」みたいな顔で見るお師さん。









わかってる、わかってるんや…。

男の子に慣れてへんのにいきなり手ェ触れちゃってびっくりして離してしもたってのはわかってるんや…。



けど!






「…痛いかね、影片」









『…ほんとうにごめんね、影片くん』


練習室のすみっこで、ブレザーを掛けてうんうん呻きながら寝転がる。

そんなおれの傍にいるのは、床におでこが付きそうなくらい頭を下げて座るAちゃん。




「そんな謝らんでええで〜…元はといえばおれのミスが原因やし」

落ち込まんで、って意味を込めてへにょって笑うと、Aちゃんはやっと顔を上げた。








『ごめんね………私、なんでもするよ!看病でも雑用でも!』



「…へ?」







いきなりびっくりなことを言い出したAちゃんは、『何がいい?何かしてほしいことある?』っておれに顔を近づけてくる。

なんでもとかそんな軽々しく言っちゃだめなんやで…とか思いつつおれも考えてみる。







「…あ」





いっこだけ、思いついた。

…けど、こんなんええんかな……?








『思いついた?』



ちっちゃく声をあげたおれの顔を覗き込んでくるAちゃん。

男の子苦手な割にはこうやって顔近づけてくるし、ようわからん子やなぁ。









「…じゃあ、おれ達「Valkyrie」の、専属プロデューサーになってくれへん?」



ひとりで自分のパートのダンスを練習してるお師さんをちらって見ながら呟いた。

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粟羽(プロフ) - 風羽さん» ありがとうございます!!そう言っていただけるととても励みになります〜〜!期待を裏切らないよう頑張りますね!(*'∀'人)*° (2017年12月10日 13時) (レス) id: 120ab8b8b9 (このIDを非表示/違反報告)
風羽(プロフ) - はじめまして。この小説とても面白くて気に入りました。更新大変だと思いますが頑張ってください!応援してます! (2017年12月7日 23時) (レス) id: 088a42be71 (このIDを非表示/違反報告)
粟羽(プロフ) - catさん» わ〜〜!!ありがとうございます!あんスタの小説は初めてだったのでどんな反応が来るか不安だったんですけどそんな嬉しいお言葉を頂けて感激です!ありがとうございます〜〜!!! (2017年11月24日 7時) (レス) id: 120ab8b8b9 (このIDを非表示/違反報告)
cat(プロフ) - 初めまして!すごく面白いです!早く続きが読みたいです!更新、頑張って下さい!応援してます! (2017年11月24日 1時) (レス) id: 020df30820 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:粟羽 | 作者ホームページ:   
作成日時:2017年11月23日 17時

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