介入者（編集 藤崎風花） ページ40
超久しぶりに更新するから書き方忘れたけどゆるちて
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――岩陰に潜む男の視界には、あまりにも一方的すぎる蹂躙劇が繰り広げられていた。
確かにエレナの攻撃は確実にダメージを与えているし、トートもその持ち前の回復技術で戦っている。それは男の目からみても間違いない、紛れもない事実だ。
だが、いくら英雄の娘の攻撃とはいえどトートはすぐに回復できる。そのままジリ貧でエレナとレンが殺される事など、容易に想像がつく。
――だからこそ、わざと白旗を上げようとするタナノスの言葉には驚愕した。
「こんな戦争、もうやめないか？」
この言葉を耳にした瞬間、男の脳は理解できないという結論を早々に下した。自分達が有利なのにそれを台無しにするその行為が、合理的な思考を持つ男には理解できなかったのだ。
実際タナノスは“戦いを終わらせるには自分から負けを認めないといけない”と思ってこの言葉を口にしたのだが、男には理解する事ができない。
否、その考え方は理解は出来るのだ。ただ、“勝ちが確定している状況”でそういう結論を出すのが理解できないというだけで。
本来戦争というものは、勝利が確定しているのに降伏するという事は一部の状況を除いて有り得ない。その一部の状況も、内乱や深刻な物資不足の場合のみ。いずれも国家規模で問題が起きている程の出来事で、今回のタナノスのような“個人の判断”の場合と同一に考える事は出来ない。
――だからこそ、男は
まるでアンドロイドのようにどっしりと着地し、砂埃をまき散らす。まき散らされた砂埃は目くらましの役割を持ち、突然の衝撃と砂埃への驚愕心を心に植え付ける事に成功する。
「ガハッ……！」
「がぁっ……」
――そのミリ秒後、二つの呻き声が響き渡った。
刹那の速さで男が彼らに攻撃したのだ。裏切り者の粛清という大義名分があるからの事で、本来男の所属する秘密部隊では禁止されている事だ。――それに適用されなくなってしまった彼らの未来には、もう光は灯る事が無い。
「まったく、洗脳だけじゃこんなもんか」
威厳があるように低く、でも聞き取りやすい、そんな声で男は言葉を紡ぐ。
洗脳。医術の神という肩書を持つトートの実力を買って、操り人形のように操作していたという訳だ。……タナノスを洗脳していなかった分、そこから傷口が広がったようだが。
「さて、と。今度はお前らの番だな」
夜空に煌めく真っ赤な目で、男はエレナとレンに視線を向けた。
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藤崎風花(プロフ) - 続編作っといたのでよろしくね (2021年8月21日 22時) (
レス) id: 3f702e1346 (このIDを非表示/違反報告)
だいふくもち - ユメ＠金魚＠低浮上さんありがとうございます！ (2021年8月21日 6時) (レス) id: b91c45acd9 (このIDを非表示/違反報告)
ユメ＠金魚＠低浮上(プロフ) - だいふくもちさん» あ、あ、だいふくもちさんが書いた、この１ページ、凄く好きです！！先生２人の性格がしっかりと出ていて…！最高です！ (2021年8月21日 0時) (レス) id: 1a6d1ee1bd (このIDを非表示/違反報告)
だいふくもち - わああ！昔「おもしろ、これ！」とか思いながら見ていた小説を書いたお二人から褒めて頂けるなんて！ほんっとうにありがとうございます！ (2021年8月20日 13時) (レス) id: b91c45acd9 (このIDを非表示/違反報告)
ケルベロス(プロフ) - 藤崎風花さん» めちゃ上手いじゃないですか！！後だいふくもちさん！！語彙力ぜひください←え (2021年8月20日 13時) (レス) id: 40ab08ef01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：主に、チョコ、湖の宝石、ユメ、藤崎風花、雪【α】、げそ、ケルベロス、季節ハズレの雪だるま、（追加したかったらどうぞ）です x他6人 | 作者ホームページ：http:
作成日時：2020年9月27日 13時
