Misumi Ikaruga.H ページ2
『血を捧げ』
▽(吸血鬼パロ)
「おじょうさん、お手を拝借？」
風が嫌な意味を含んだように彼を運んできた。
今宵は嵐だと予報があったというのに、真っ暗な外はカラッと晴れて幾百もの星が見える。
そんなことを合間に考えてしまうくらい、私は心に余裕がなかったのだろう。
窓辺に座り込む彼の顔は暗くてよく見えないけれど、ここはマンション5階に位置する部屋だから彼が危ないのはよくわかった。
「おにーさん、どうやって登ったのか分かんないですけどそこにいると危ないですよ」
「オレはだ〜いじょ〜〜ぶだよ？」
ベッドから起き上がったばかり、目を凝らして時計を見てみればまだ丑三つ時を示していた。
寝ぼけて彼の幻覚を見ている可能性もあるかもしれなかったが、咄嗟につまんだ頬が痛んだのでこれは残念ながら現実だ。
「おにーさん、電気つけます？」
私がスイッチに手を伸ばそうとすると、いきなり彼は私の手を阻んだ。
「だーめ」
「どうして？」
「明るいところには目が慣れないから」
彼はそう言い放って、挙句私がベッドに足を伸ばしている先に座り込んでしまった。
「おにーさんのお名前は？」
「ないしょ〜。
でも、でるたって呼んでほしいです」
「デルタ……？」
「そうです」
彼はなんだか間延びするような喋り方で、始めに感じていた怖さは次第に薄れていた。
「Aはオレのこと、怖くないの？」
「んー、始めはちょっと怖かったけど、今は別にかなぁ。デルタ優しそうだし」
「A、かわってるねぇ」
「いやそれ言ったらデルタも大概だよ？」
そこで何も見えてない私は気づかなかった。
会ったことも面識すらない彼がどうして私の名前を知っているかなんて。
「ねぇA。オレね〜、
Aみたいなこ、はじめてだよ」
「そう？」
「だってオレのこと、全然怖がらないんだもん」
「……え？」
含みを持たせて夜の風が吹いたのも、この為だったのだ。
彼は含みあるように歯を見せて笑んだ。
その歯には立派に発達したキレイな三角の形をした犬歯が2本見えた。
そういえば今日は満月だ。
彼がソレならば、先ほど明るみを嫌がったのも頷ける。
「デルタは、吸血鬼……？」
「せ〜いかい」
次第に彼が詰め寄ってくる気がした。
「ちょっと待とう？私、血をあげるのはいいんだけど、死ぬのはやだなぁ……？」
「えー、死なないよ〜？死なないけど、オレが血を吸ったらね、Aはオレのものになるの」
彼はにこりと笑って詰めてくる距離をさらに狭めた。
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はゆー(プロフ) - 有害君さん» リクエストありがとうございます(;;)!!夢主ちゃん攻めとても尊いです妄想が滾りました,,,ふふ(*´`)遅くなるとは思いますが必ず書かせて頂きますのでお待ちいただけると幸いです...！これからも『恋のサンプル』をよろしくお願いいたします(_ _*)!! (2019年9月4日 20時) (
レス) id: d068591bfd (このIDを非表示/違反報告)
有害君 - ←(その時の様子もお願いします！) お話全て夢主→攻め、キャラ→受けでお願いします！！(あれ、今更だけど全部似たような内容だ･･･まあいっか！)← (2019年9月1日 1時) (レス) id: ee0db65bd8 (このIDを非表示/違反報告)
有害君 - あざみ･･･皆で王様ゲームをしているとき【○番(夢主)は□番(あざみ)に壁ドンから何でもいいからイチャついて！】というお題で夢主があざみに何度もDキスなどをしてあざみがぶっ倒れてしばらくの間気まずくなる(？)話 ※続きます (2019年9月1日 1時) (レス) id: ee0db65bd8 (このIDを非表示/違反報告)
有害君 - 万里･･･ゲームで負けた方は勝った人の言うことを聞くというので、夢主が勝って万里を好き放題に色々(キスなど)して万里が照れまくる話 一成･･･夢主が一成に股ドンをしてそこから色々して一成が照れまくる話 ※続きます！ (2019年9月1日 1時) (レス) id: ee0db65bd8 (このIDを非表示/違反報告)
有害君 - リクエストで一気に3つ出しちゃいますけどいいですか！万里、一成、あざみのお話を少し長めでお願いします！！書く方はどちらでもかまいません！(内容は次のコメントで！) (2019年9月1日 0時) (レス) id: ee0db65bd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はゆろい
x他1人 | 作成日時：2019年5月1日 18時
