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と途端、月明かりを遮るようにまた窓辺に誰かがいらっしゃった。
今回は対1人ではないようだが。
「デルタ。……何してる」
「あーあ、さきょー来ちゃったかぁ」
「真名で呼ぶな!」
デルタは隠し名だったらしい。
彼はぶうぶうと文句を言いながら私から逃れてくれたが、メガネをしたブリーチ髪の男の人と同じく金髪の若めの男の人にその身を拘束されていた。
「でるたん、ダメだよー?勝手に来ちゃ」
「えー、かず〜。なんで〜?」
「だから真名で呼ぶなと……」
「まーまーフルーチェさん、落ち着いて!」
先程から憤ったままのメガネの男の人はデルタに強く言いしめた。
状況から察するに彼らはデルタの曰く仲間で、彼が良くないことを犯してしまったから遠路はるばるやって来たのだろう。
「ってAちゃん、だいじょぶ〜?」
「コイツは獣みたいなとこあるからな……」
考え込んでいた隙に彼らから言葉を差し伸べられた。思っていたより、吸血鬼はずっと良識的らしい。
「A〜、オレのこと、嫌いになった?」
「え……いや、ううん」
「ふふっ、じゃあいいや〜」
彼は先刻とは打って変わって、天使のような笑みを見せた。
もうなにがなんだかわからない。
「あのねAちゃん!もうバレちゃったから言うけど、吸血鬼界、好きになる相手に怖がられなかったら番ってもいいよみたいなルールがあって!」
「ただ。
血を貰う前に、その相手の御家族と会って了解を得られれば結ばれるというわけだが。……解りづらいと思うけどな」
「えらく良識的なルールですね……?」
まとめると、
吸血鬼はわりとわんさか存在するらしい。
「でもコイツはお前の御家族に了解も得ずにお前の血を吸おうとした」
「うん……、A、ごめんなさい」
「えっと、それはいいんだけど……」
私はそれより、どうして私が相手なのか知りたくなった。彼なら他にもいっぱいいたはずだ。
「えっと……。
A、さんかくみたいで、
スゴく欲しくなっちゃったの」
彼の口からはそういう風に出た。
私の頭にはクエスチョンマークが飛び交うばかりで。
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はゆー(プロフ) - 有害君さん» リクエストありがとうございます(;;)!!夢主ちゃん攻めとても尊いです妄想が滾りました,,,ふふ(*´`)遅くなるとは思いますが必ず書かせて頂きますのでお待ちいただけると幸いです...!これからも『恋のサンプル』をよろしくお願いいたします(_ _*)!! (2019年9月4日 20時) (レス) id: d068591bfd (このIDを非表示/違反報告)
有害君 - ←(その時の様子もお願いします!) お話全て夢主→攻め、キャラ→受けでお願いします!!(あれ、今更だけど全部似たような内容だ・・・まあいっか!)← (2019年9月1日 1時) (レス) id: ee0db65bd8 (このIDを非表示/違反報告)
有害君 - あざみ・・・皆で王様ゲームをしているとき【○番(夢主)は□番(あざみ)に壁ドンから何でもいいからイチャついて!】というお題で夢主があざみに何度もDキスなどをしてあざみがぶっ倒れてしばらくの間気まずくなる(?)話 ※続きます (2019年9月1日 1時) (レス) id: ee0db65bd8 (このIDを非表示/違反報告)
有害君 - 万里・・・ゲームで負けた方は勝った人の言うことを聞くというので、夢主が勝って万里を好き放題に色々(キスなど)して万里が照れまくる話 一成・・・夢主が一成に股ドンをしてそこから色々して一成が照れまくる話 ※続きます! (2019年9月1日 1時) (レス) id: ee0db65bd8 (このIDを非表示/違反報告)
有害君 - リクエストで一気に3つ出しちゃいますけどいいですか!万里、一成、あざみのお話を少し長めでお願いします!!書く方はどちらでもかまいません!(内容は次のコメントで!) (2019年9月1日 0時) (レス) id: ee0db65bd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はゆろい x他1人 | 作成日時:2019年5月1日 18時