56話 昔は… ページ7
「うん…でも団長、オレまだ仕事終わってないよ？」
シャルナークは期限を過ぎた仕事が気がかりなようだ。
「いや、いい。あれは日を改めよう。
ちょうど誰か来ないかと思って一つ余分にコーヒーを淹れてある。」
クロロは地面というか床というかそんな境目のわからないような場所にコーヒーのトレーを置いていて、確かに自分のコーヒーともう一つ余分に淹れてあった。
「じゃあ頂こうかな」
シャルナークは余っていたカップを手に取り、一口コーヒーを飲んだ。
「うん、美味しいよ団長」
「そうか、それはよかった」
クロロが淹れたであろうコーヒーは無駄な苦みや渋みがなくとても飲みやすかった。
「で、Aはどうだ？」
クロロはシャルナークがコーヒーをしばらく飲んだのを確認してから本題に入った。
「ん〜…やっぱり大人しくなったと思うけど…」
「あの日からか？」
「多分…なんか、昔のAってバリバリの武闘派って感じだったよね。」
「はは、そうだな」
クロロは少し懐かしむように笑った。
「団長なんか懐かしそうだね。でもオレも分かる気がする。よくアジトの外でAが強化系野郎の中に混じって殴り合いの喧嘩してたのを思い出すよ」
シャルナークも今とは異なる以前のAの光景を思い出して少し懐かしむような顔になった。
「なあシャル、オレはあんなに野郎達と混ざって殴り合う女をA以外に見たことはないよ」
「はは！団長オレもだよ…。これ見てよ、実は昔Aにやられた傷…跡が残っちゃったんだ」
そういうなりシャルナークは自分の服をたくし上げて脇腹にある大きな傷をクロロに見せた。
クロロは少し眉間にしわを寄せて「それ、本当にAにやられたのか」と聞いた。
「うん、そうだよ。」
その傷はクロロが聞き返すほど大きな傷だった。
シャルナークはその傷の上に手を当ててさらに当時のことについての記憶を辿った。
「そうそう、これ、オレが調子に乗ってあいつらの喧嘩に混じった時に…。はは、流石にこれは痛かった…なあ…、だけど…」
「ああ…」
2人はだけどの後につく言葉をわざわざ述べたりはしなかった…だが言いたいことはわかっていた。
この時のAはもう存在しない。
あの少し暴力的で男勝りだったAのことを蜘蛛たちはなんだかんだで好きだった。
それなのにAは変わってしまった。
そう「「あの日から」」
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ミカヅチ イヴ(プロフ) - あやはさん» ありがとうございます＾＾あやはさんも受験勉強頑張ってください！＾＾ (2019年8月16日 10時) (
レス) id: e1903f9ba5 (このIDを非表示/違反報告)
あやは(プロフ) - すごくいいところに来ててわくわくしてます笑受験勉強の息抜きにすごく助かってます！これからも頑張ってください！ (2019年8月15日 22時) (レス) id: df4b2b1b15 (このIDを非表示/違反報告)
ミカヅチ イヴ(プロフ) - ゆっずーさん» 応援ありがとうございます＾＾これからも読んでもらえると嬉しいです！ (2019年8月7日 19時) (レス) id: e1903f9ba5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっずー(プロフ) - フェイタンもフィンクスも皆面白い笑笑更新お疲れ様でした！また頑張ってくださ〜い！ (2019年8月6日 23時) (レス) id: 9ee8873612 (このIDを非表示/違反報告)
ミカヅチ イヴ(プロフ) - ひがんさん» なるべく毎日更新頑張りますね！ (2019年8月2日 22時) (レス) id: e1903f9ba5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミカヅチイヴ | 作者ホームページ：
作成日時：2019年6月22日 12時
