生きるか ページ18
辺りを見回し警戒しながら数歩､後退る
後ろでガサッと音がして勢いよく振り向くと､1匹の猫が草むらから飛び出して来たようだった
藍｢なっ､猫！？ダメだ！こっちに来ちゃあいけない！｣
しかし猫に伝わるはずもなく､にゃぁと可愛らしい鳴き声でこちらへ近づいてくる
猫の影が自身の足と重なる
瞬間､猫の影に潜んでいたブラック・サバスが飛び出してきて足を掴まれる
藍｢くそっ！｣
ギリギリと足を掴む力は強められ､ブラック・サバスがゆっくりと口を開く
その口からはなにか弓矢のようなものが飛び出してきていた
ずるりとなにかが引き抜かれたような感覚と力が抜けそうになるのを感じた
まるで魂が引きずり出されたような…
まずい､まずい､まずい！
矢が刺される！
早く振り払わねばと本能が警鐘を鳴らす
しかし力が入らない
慌てて広場の中央に生えた大木に銃口を向け引き金を引いた
音に驚いた猫は逃げていき､発砲による火薬の光で一瞬拘束が緩んだが､一瞬だった上に自身の影へと移動してきたブラック・サバスには無意味だった
発砲された銃弾は木の枝を撃ち抜き､ちぎれたそれがこちらへ飛んできたが避ける余裕すらなく腕にあたって地面に落ちる
その隙に腕まで捕まれぐっと引き寄せられることで体制を崩してしまった
赤い夕焼けに夜の匂いを纏った少し強めの風が吹く
本当にまずい､日が暮れる！夜になってしまう！
するとどこからかパチパチッと音がした
藍｢っ木の枝だ！銃で撃ち抜いたことによって断面に火がつきかけていた！それが今！強い風が吹いたことで確かに木の枝に火がついた！｣
しかしそれ以上火が大きくなることはないまま足への痛みは強くなり､いよいよ骨がへし折れるような嫌な音がした
藍｢あﾞぁﾞぁﾞっ！！｣
どうしよう､どうしよう
このまま死んでしまうのだろうか
そんなの嫌だ！
でも動くことが出来ない
だめだ､矢に貫かれる…！
折られた足が痛む
痛いのも苦しいのも嫌いだ
ふとすぐ真横に何者かが立っているような気配を感じた
藍｢…？｣
顔を向けるとその何者かと視線が絡む
何者かは私の手を指差し､ゆっくりと頷いた
もしかして､殴れと言っているの？
そりゃ一応､体術もそれなりに教えてもらったが…
スタンド相手に生身の人間の攻撃が効くはずない
殴るなんて考えてもいなかった
でももし…
ぎゅっと手のひらを握り込み､ブラック・サバス目掛けて振り下ろした
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
スクアーロのヘアバンド
ラッキーカラー
あずきいろ
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 30人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
マジで好き - 神すぎなおおおおおお (2022年7月5日 18時) (
レス) @page15 id: 6b1e4d67c2 (このIDを非表示/違反報告)
夏宮星歌(プロフ) - 赤ちゃんさん» ありがとうございます！すごい嬉しいです！更新とてものんびりですが、気長に待っていただければと思います！ (2022年5月14日 0時) (レス) id: baa0530574 (このIDを非表示/違反報告)
赤ちゃん - 続きがっ続きが読みたいですぅぅぅ！！ (2022年5月14日 0時) (レス) @page15 id: 37089c7979 (このIDを非表示/違反報告)
夏宮星歌♪(プロフ) - アリアリアリアリ、ありがとうございます！気まぐれ更新ですが良かったらこれからもよろしくお願いします。 (2020年2月2日 19時) (レス) id: 970405dd82 (このIDを非表示/違反報告)
風船は悪魔と踊る - 更新されて凄く嬉しいです。 (2020年1月14日 20時) (レス) id: 8613525271 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夏宮 星歌 x他1人 | 作成日時：2019年8月14日 6時
