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「っ.........!!!!......はぁ...はぁ...」
まだ太陽が休息をとっている時間。月が代わりに世界を優しく照らしている。暗闇に慣れきった視界に端末の人工的な光が届き、思わず目を細める。
03:28
...こんなふうに過去の夢を見るのは2回目ですか。
1度目は確か、中学のまだ楽しかった時間の夢だった気がします。でも今度はまるで過去の走馬灯を見ているよう。
ーーーーーー「私」は、これからをどうしたいの?
目が覚める寸前に誰かにそう問われました。
...誰か、じゃないですね。
あの声は生まれてからずっと聞いてきた、今さら聞き間違えるはずのない自分の声。
「これからを......」
これからって何ですか。先の未来をこんな暗く沈んだ気持ちのままいくのかってことですか?
だってそうするしかないんだからしょうがないじゃないですか。過去の事実は永遠に存在し続けて、変えられない。そしてそれが存在する限り心の中にある濃霧が晴れることはない。だからこれ以上濃い霧が増えていかないように過去は忘れ、それを生み出しかねない関係は築かない。そうして過ごしていくしかありません。
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違う。そういう事じゃない。
“事実”ではなく“願望”。私の、私が持っている意思のこと。私が今何を望んでいるのか。
「私の...望み、は......」
ピピピピピピピピピ...
「..ん....うるさい...」
瞼が重くまだ目が開かない。仕方なく手探りで耳障りな音を止めるボタンの位置を突き止める。途中、何かの角に思いきり手をぶつけてしまった。おかげで少しは脳が覚醒したらしく、うっすらと目が開いた。しかし視界はぼんやりしていてさらに非常に逆らい難い眠気で再び開いた瞳を閉じそうになる。
どうせ夏休みですし2度寝したって何もまずいことはないでしょう。こうした休みしか2度寝なんていう贅沢な事はできませんから甘美な誘惑にこのまま身を任せたいですね......。
「なーに二度寝しようとしてんだよ」
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咲弥(プロフ) - この作品面白すぎるんで、早く続きが見たいです!待ってます!!!! (2021年8月22日 1時) (レス) id: 7ba3ab4f3e (このIDを非表示/違反報告)
青椿(プロフ) - 初めまして!青椿です。小説、読ませて頂きました。面白かったです!続きが、楽しみです!更新、無理しない程度に頑張ってください! (2017年7月16日 12時) (レス) id: 3c821da097 (このIDを非表示/違反報告)
ruka777(プロフ) - そう言って頂けるととても嬉しいです(*^ω^*)これからも楽しみにしています! (2016年12月29日 2時) (レス) id: 374598d890 (このIDを非表示/違反報告)
優生(プロフ) - ruka777さん» コメントありがとうございます!直接応援のお言葉を頂ける機会はなかなかないのでとても嬉しかったです! (2016年12月29日 2時) (レス) id: 4ab937d4f3 (このIDを非表示/違反報告)
ruka777(プロフ) - 更新頑張ってください(*≧∀≦*)応援してます! (2016年12月23日 10時) (レス) id: 374598d890 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鳴宮 汀 | 作成日時:2016年5月8日 1時