76 ページ27
.
「…はい」
「それ、意味ありますか?あなたが色々と考えても過去に起こったことは何一つ変えられないじゃないですか」
今さら考えても、今さら言っても何も変わらない。中村亜純が私にしたことや黒子たちが私に言ったことは二度と帳消しになんかならない。
「確かに昔の事はもう変えようがありません。でも僕が変えたいのは過去ではなく、今とこれからの未来です」
「……………」
これから、って。
これから先も私と関わる気ですか。あなた達から見れば私が悪者でしょう。
「質問を、させて下さい」
「なんですか」
辺りを黄金色に染め始めた空を見上げる。未だ1度も黒子と目を合わせていない。
「貴女は本当にあの時、事件を起こしたんですか?」
「...物覚えが悪いですね。中学の時からやってないと何度も言ったことを忘れたんですか?」
その探るような視線、やめて欲しいですね。イライラしてきます。
というか、なんで今さらそんな答えがわかりきった質問するんですか。
「そうですね。僕達が何度聞いてもやってないの一点張りだった」
「何が言いたいんですか」
「事件が起き、貴女がバスケ部を去った後、部室でごめんねと貴女の名前を呟きながら泣いている桃井さんを見かけたんです」
……どういうこと?
78人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
咲弥(プロフ) - この作品面白すぎるんで、早く続きが見たいです!待ってます!!!! (2021年8月22日 1時) (レス) id: 7ba3ab4f3e (このIDを非表示/違反報告)
青椿(プロフ) - 初めまして!青椿です。小説、読ませて頂きました。面白かったです!続きが、楽しみです!更新、無理しない程度に頑張ってください! (2017年7月16日 12時) (レス) id: 3c821da097 (このIDを非表示/違反報告)
ruka777(プロフ) - そう言って頂けるととても嬉しいです(*^ω^*)これからも楽しみにしています! (2016年12月29日 2時) (レス) id: 374598d890 (このIDを非表示/違反報告)
優生(プロフ) - ruka777さん» コメントありがとうございます!直接応援のお言葉を頂ける機会はなかなかないのでとても嬉しかったです! (2016年12月29日 2時) (レス) id: 4ab937d4f3 (このIDを非表示/違反報告)
ruka777(プロフ) - 更新頑張ってください(*≧∀≦*)応援してます! (2016年12月23日 10時) (レス) id: 374598d890 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:鳴宮 汀 | 作成日時:2016年5月8日 1時