ワスレナグサ【２】

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｢え？...ってうわ！これ、まさか...！？｣


藤堂さんも沖田さんも、なんか変な勘違いしてませんか。


｢ごめんね、平助が邪魔しちゃって｣


カシャ

言葉では謝ってるけど、口角が上がってますよ。ちゃっかり写真撮ってますし。


｢総司｣


｢睨まないでよ、誰にも見せないから｣


恒例の2人のやり取りが行われている傍らで、藤堂さんが私と斎藤さんを交互に見て顔を赤くして口をぱくぱくさせてる。

やっぱり変な勘違いしてますね。


｢あの、藤堂さ｣


｢ほほほほんとにごめん！！悪気は無かったんだ！す、すぐ出てくから！！｣


だめですね、これは。


｢ん？平助、顔が赤いぞ。熱があるのか？｣


斎藤さんそれ女子に言うとキュンとくるやつです。というか勘違いされていることに気づいてないんですか。


｢これ、別に告白現場じゃないですよ｣


｢え｣


｢っ！？｣


固まる2人。


｢なぁんだ、つまんないなあ｣


つまんなくないです。

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