人は髪型が100%ーハイキュー！！短編集ー

太陽みたいなオレンジ頭の100% ページ1

日向 翔陽










貴方「んー……眠い」






いつも通りの放課後で、いつも通り屋上の隅に寝転ぶ







3年の私は早くも部活を引退したから暇でしょうがない





目を閉じて音だけに集中する










聞こえる












「ショート！拾え！」

「ちゃんと手を振ってー」

「ナイスー！」









ここなら

たくさんの部活の声が聞こえる




そして









最近大きな声は




「影山！！センター！！」




バレー部の声





貴方「可愛い声なんだよなー」














一体どんな子なんだろう




_________


朝





貴方「ヤバイー遅刻する」




昨日、遅くまで起きてたから寝坊した



起きたら8時で心臓止まったわ！










貴方「はっ…はあっ」




「大丈夫ですか？」




貴方「え？」











後ろから聞こえた『あの』声











貴方「へ？」




声の方を向くと


オレンジ頭で同じくらいの身長の男の子





私が見つめると




「あ、俺は1年の日向翔陽です！！」




うん、聞いてないよ





貴方「え、あの日向くんも遅刻？」



日向「え？いや……














コンビニに行ってたんです」




貴方「は？」





確かに袋を持ってる





学校は？






日向「今日、土曜日ですし、体育館修理中なんですよー！」











ん！？




貴方「土曜日！？」





日向「え！？…はい！！」





嘘でしょ…







貴方「帰るか」



日向「もしかして…間ちが「うるさい」すみません！」









最悪……






日向「これ、どうぞ！」



元気よく差し出されたのは










ふ菓子



貴方「あ、ありがとう」








日向くんの声はなんだか



元気になる






貴方「いつも、体育館から聞こえてるよ声」



日向「ほぁ！？」





いきなり言われたから驚いてる


そりゃそうか(笑)




貴方「いや、元気な声でいいと思うよ


じゃ、ふ菓子ありがとうね」








私が立ち去ろうとすると











ぱしっ





貴方「？」




手を握られた






貴方「ど、どうしたの？」





日向くんは下を向いてる





が





急に顔を上げた






日向「いつも、演奏綺麗でしたよ！！」





っと言って走って行った

















貴方「な、なんで知ってるのよ…／／」














フサフサ揺れるオレンジ頭









その後ろ姿は








太陽みたいで



















眩しかった

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