108話~心配~ #蛍side ページ4
初戦を終え、僕達は姉ちゃん達と合流した。
貴「お疲れ、蛍」
いつも通り、姉ちゃんは1番に僕に声をかけてくれる。
貴「かっこよかったよ」
…この言葉も、いつも通り。
蛍「…どうも」
見向きもせずそう答えたが、いつもと違って返事がない。
僕は不審に思って立ち止まった。
隣にいたはずの姉ちゃんが、いない。
振り返ると、少し遅れ俯いて歩いている姉の姿。
蛍「姉ちゃん？」
貴「…ごめん、蛍。先に行って」
明らかに様子がおかしい。
僕達の異変に気付いたみんなも、立ち止まって不思議そうにこっちを見ていた。
僕は姉ちゃんに歩み寄り、その目線に合わせて屈む。
覗き込んだ顔色は、悪い。
僕は舌打ちをし、立って姉ちゃんを見下ろした。
蛍「お前、朝"薬"飲んでないだろ」
びくっ、と姉ちゃんの肩が跳ねる。
…やっぱり。
蛍「ただでさえ遠征だ大会だで疲れてるんだから、すぐ体壊すってわかってるよね？」
姉は黙ったまま、依然として俯いている。
蛍「…お願いだから、無理しないで。
ほら、これ」
カバンから取り出した袋を姉に押し付ける。
蛍「薬、水、ポカリ、ウイダーinゼリー。
このくらいあれば大丈夫でしょ？
その辺のベンチにでも座って、さっさと飲んで休んでろよ」
袋を受け取ったのを確認して、姉ちゃんに僕のジャージを投げる。
蛍「…谷地さん、ちょっと姉ちゃんのこと頼むね」
谷「しゃち！！」
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ミズキ(プロフ) - とても面白くて一気に読んでしまいました。 続き、 楽しみにしているので更新頑張ってください。 (2021年3月1日 12時) (
レス) id: 4f6def3224 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - 更新待ってます！！ (2020年3月18日 23時) (レス) id: 8efb03cbb1 (このIDを非表示/違反報告)
月海(プロフ) - つなさん» コメントありがとうございます！更新が遅くなることもあると思いますが、今後もこの作品をよろしくお願いいたします！ (2018年7月12日 7時) (レス) id: 7e767b804e (このIDを非表示/違反報告)
つな - ツッキーィィィィィィィィィィ!!!!!!めっちゃ面白い！これからも頑張ってください！応援してます！ (2018年7月12日 7時) (レス) id: 4599e4e8f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月海 | 作成日時：2018年7月11日 23時
