八話 ページ9
貴方『千鶴!伏せて!』
千鶴は私の指示に従い、頭を下げた。
ザシュっっっ!!!!
『ぎゃぁぁぁあ!!!』
千鶴に襲いかかった隊士をAは刀で切った。
良かった、千鶴を守ることができた。
貴方『千鶴、怪我はない?』
千鶴『はい、ありがとうこざいます。Aさん』
貴方『でもどうして千鶴がここに?こんな夜に京の町
で何をしていたの?』
千鶴『それが、、、、』
千鶴の話の途中、Aはまた新たな気配を感じと
った。
貴方『誰かそこにいるの?』
?『あれ?気づいたんだ。君鋭いね』
そうして蔵の陰からでてきたのは、、、、
貴方『新選組、、、』
?『へぇー、僕らのこと知ってるんだ。なら、話は
早いよね。』
そう言って、男は刀を抜こうとした。
その時ーーー
?『総司、やめておけ。この者達の処遇を決めるのは
アンタじゃない』
そうして総司と呼ばれた男はーーー
総司『やだな、一君。こういうのは何も言わずに殺す
のが普通だと思うんだけどなー』
Aは自分の背中に千鶴を隠し、守るように前へ
でた。
貴方『私の里の民を襲ったのは貴方達新選組なんです
か?』
総司『「私の里の民」って、君そんな偉い人なの?』
?『総司、無駄な話はそこまでだ』
また新たな気配。
その刹那ーーーー
千鶴『きゃあっ!』
貴方『!?』
私が後ろを振り返ると、今現れた男に千鶴は刀を突き
つけられていた。
貴方『千鶴!』
Aがそう叫んだのも束の間、千鶴は相手の威圧
に圧倒されてしまい、気を失ってしまった。A
は千鶴を守るべく、そばまで駆け寄った。
Aはこの状況を逃れるため、千鶴を守るため、
刀を抜いた。
総司『へぇ、君は戦うんだ。じゃあ僕が相手してあげ
る。いいですか、土方さん?』
土方と呼ばれた男はこちらに視線を向け、
土方『総司、殺すんじゃねえぞ。こいつらにはまだ聞
かことがあるんだからな』
貴方『貴方達は何者ですか。なぜ里を襲うのです?』
総司『そんなの、僕達しらないんだけど?』
そしてーーーーー
ガキンっっ!!!!
2つの刃が交わった。Aはすぐに分かった。
この人は強い、と。きっと新選組の中で上位を競う程
の実力の持ち主に違いない。力ではAが押され
いた。
まずい、、、!
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作者名:永舞 | 作成日時:2020年12月31日 20時