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七話 ページ8

貴方『では、昨日の出来事はその新選組?という人達
  の仕業ということなの』


天霧『はい、そう捉えることが必然でしょう』


千景『新選組、、、許せぬ』


千景に私が声をかけようとした刹那ーーー


千景『A、お前は金輪際人間の町に出歩く事を
  禁ずる。例えどんな理由があろうと、な』


貴方『でも私っ、、、』

Aが千景に答えようとすると、

不知火『分かってやれよ、姫さん。確かにアンタは
  男鬼と肩を並べるほどの実力はあるが、それ
  以前にアンタは女なんだ。
  それに女鬼は貴重だから誰に狙われてもおか
  しくはねぇんだ』



貴方『そんな、、、』



天霧『もしどうしても町に行かれたいとなれば、その
  時は、私が同行いたします』



千景『だが、今日の夜はAも含め我々でその新
  選組とやらを探すぞ。いいか、見つけ次第
  殺せ。A、くれぐれも気をつけるのだぞ
  』




貴方『はい、肝に銘じます』



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

夜になった。Aと千景と不知火と天霧はそれぞ

れに分かれて新選組の行方を追った。しばらくすると

Aは人気の少ない蔵の細い道へと足を進めてい

た。すると、その刹那ーーーーー



?『ぎゃぁぁぁあああ!!!』


?『何なんだお前ら!?!?』



貴方『!?』


Aは今の騒ぎがする方へ急いだ。

近くのところまで来て、建物の陰から様子を伺った。

(!!あれは、、、!!)

そう、不知火が言っていた浅葱色の羽織。

白髪の頭に、夜空の下で光る赤い瞳。

あれが、あの人たちが、、、、


貴方『新選組、、、』



私は息を潜め、腰の刀に手をかけた。

 

その時ーーーーー

?『Aさん!?』


そう言って向こうから走ってくるのは、、、


貴方『千鶴!?』


なぜこんな時間に千鶴がいるの?

しかも今の状況は最悪だ。千鶴は新選組には気づいて

いない。


『ヒヒヒヒヒヒィィ、、、、』


貴方『千鶴だめ!逃げて!』



千鶴『え?』


私がそう叫んだ時にはもう遅かった。Aたちの

声に気づいた新選組の隊士が攻撃を仕掛けてきた。し

かも奴らの狙いはーーーー


(千鶴!!)


千鶴『っっきゃぁぁああ!!!』






私はすぐ様刀を抜いた。

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作者名:永舞 | 作成日時:2020年12月31日 20時

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