愛する者よ (ページ40)

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三十八話ページ40

Aを受け止めたのは＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

貴方『！？』

？『ったく、女一人にどこまで手こずってんだよ』

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿蘭童黒疾。

灯馬『おぉ黒疾。いいとこに来たな』

黒疾に受け止められたAは彼から距離をとろう

と試みるが、黒疾のAを捕らえる腕がそれを許

しはしなかった。

貴方『蘭童っっ！離して！』

黒疾『んな水臭いこと言うなよA、これから俺
　のモノになるくせによ。』

必死に黒疾の腕の中で足掻き続けるAを愛おしそ

うに見つめて答えた。

黒疾『こら暴れんなって。
　お前、ココ痛えんだろ？』

貴方『っぁあ！』

黒疾は先程灯馬がAに蹴りを入れた腹部を刀の

柄で突いた。

思いきり突いた場所が一致し、Aは一気に弱っ

てしまった。

力無く崩れ落ちそうになるが、黒疾がしっかり支え

た。

黒疾『さっきまでの威勢はどこいったんだか』

黒疾は抵抗しなくなったAをいいことに、

自分の方へと向かせた。

そしてAの顔と黒疾の顔が近づいていく。

貴方『っぃ、い、やっっ！』

もはや力も入らない様な体で精一杯の抵抗をしてみせ

るが何の意味もなさなかった。

遂に二人の唇は重なる。

貴方『っっん、っっはぁ』

Aは最悪の気分だった。

愛してる人以外と口付けを交わすなんて、、、。

やがて口付けはどんどん深くなっていく。

貴方『っぁぁっ、ふぁ、っはぁ、』

Aは涙を流した。

ごめんなさい、千景。私は貴方を愛しているのに。

赤兎『おい、黒疾。その辺にしとけ。』

黒疾『あぁ？俺に命令してんじゃねぇよ赤兎』

そういって続きをしようとする黒疾。

しかし、Aはもう意識を失う寸前であった。

細い足も力が入らず、ほとんどの体重を黒疾に預けて

いる様子であった。

灯馬『お前はよく姫様を、そんな状態にできるもんだ
　な。続きなら帰ってからでもできるだろ』

黒疾『っち、わーったよ。じゃ、帰るとするか』

そういってAを軽々しく姫抱きに持ち上げる

黒疾。その後ろを着いていく赤兎と灯馬。

黒疾『、、、やっと手に入れたA。
　おれはお前を絶対に離さねえ』