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三十六話 ページ38

ギリギリ、、!

刃がぶつかり合う音が響く。
 
貴方『貴方達は何者なんですかっ、、』


赤兎『だから、俺らは鬼で黒疾と組んでるんだよ』


男鬼である赤兎と互角に刀を振るうA。

だがその力は時間と共に失われていく。

Aはじわじわと押されてきていた。

灯馬『おい赤兎、姫さん力弱って来てるぞ、少して加
  減してやれよ』


赤兎『やっぱり、男鬼には力及ばずか』


赤兎の言葉が癪に触ったA。


貴方『馬鹿にしないでっっ!』


カキンっっ!!


赤兎『おっと、』


Aは力を振り絞って赤兎に切りかかった。

だがそれも赤兎は軽々しくかわしてしまう。

だが、Aは里を守るために怯まず刀を赤兎に向

かって振るい続ける。


赤兎『ッチ、、、』

Aはやっとの思いで赤兎を怯ませることができ

た。

貴方『(今だ!)』


貴方『はぁあっ!』

Aが一撃を喰らわそうとしたその時


貴方『っっぐ!』

Aはその場にしゃがみ込む。

灯馬『悪いな姫様、赤兎ばっかりに集中してると痛い
  目見るぜ』


赤兎に危機を感じたのか

灯馬が横から入り、Aの腹部に蹴りを入れたの

だ。

赤兎『おっ悪いな灯馬、油断しちまった』


Aは腹部を手で抑え、苦しそうに息をしている

灯馬『なんか、女鬼に男鬼が複数で手を挙げるのも気
  が引けるな』


赤兎『しょうがねぇだろ、なんせこの女は強いし、意
  地でも連れて行かねえと俺らが痛い目見るんだ
  からな』


貴方『っっ、はぁ、はぁっ、、』

灯馬の蹴りが大分悪い所に入ってしまったのか、(名

前)は中々立ち上がることができない。


赤兎はAのもとまで歩み寄り、目の前でしゃが

んだ。

赤兎『おうおう、無理すんな姫様、俺らも女鬼に対し
  てこんな真似したくはねえんだ。』

赤兎の隣に灯馬もやって来た。


灯馬『姫様、ここは俺らに大人しく俺らについて来て
  くれよ』


灯馬の手がAの顎を持ち上げた、

灯馬顔がとても近くにある。よく見ると灯馬も赤兎も

黒疾と似てとても整った端正な顔立ちをしていた。


貴方『貴方達の元へは行かない、わたしにはここで守
  るべきものがある。
  命をかけて此処を守ると、そう千景に誓った
  の!』





灯馬/赤兎『何!?』

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作者名:永舞 | 作成日時:2020年12月31日 20時

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