三話 ページ4
貴方『わぁ、どうしよう。迷っちゃう』
Aは花屋に来ていた。いつも里のために頑張っ
てくれている民たちに何かお礼をしたいと思い、花を
買っていくことに決めたのだ。
うーん、買いに来ては見たもののとても選ぶのにこん
なに苦戦とするとは思わなかった。
?『姫様、そろそろ店を出なければ、東国の里に行く
前に日が暮れてしまいますよ。』
そう話すのはーーー
貴方『ごめんなさい、九寿。でもあとで千景にも何
か買っていきたいの。ほんと私ってばダメね。
優柔不断にも程があるわね』
天霧『まだお決まりにならないのでしたら、風間には
贈り物は不要ですよ。あの方は貴方が無事に帰
って来ることを第一に考えていますから』
貴方『そう?それじゃあ民や千鶴達にだけでも、、』
ーーーその時
?『Aさん?』
この声は、
貴方『千鶴!?』
千鶴『やっぱり!お久しぶりです!Aさん、
それに天霧さんも』
天霧は千鶴に一礼した。
貴方『千鶴、丁度良かった。今から東国の里に行こう
と思っていたところだったの。でもここであな
たに会えたから、その必要はなさそうね。
東国は大丈夫?それに綱道さんと薫は元気?』
千鶴『はい!お陰様で。父は医者ですから毎日お仕事
に励んでいます』
貴方『そう、それは良かった。東国も相変わらず平和
なのね。ねえ千鶴、今度西国にもおいで。私も
千景も歓迎するから!』
千鶴『あ、は、はい、、、でも風間さんが私を受けい
れてくれるかどうか、』
貴方『大丈夫!千景は中々素顔になれないのよ』
こうして千鶴との会話が弾んできた時に、
天霧『姫様、そろそろお時間です。これ以上遅くなる
と風間が本気で心配してしまいす。』
そうか、もうこんなに時間がたってしまったのか、
確かにこれ以上の町の長居には千景にも迷惑をかけて
しまう。帰らなければーーーー
貴方『ごめんなさい千鶴!もう時間みたい。また今度
会いましょう。綱道さんにもよろしくね』
千鶴『あ、はい!Aさんもお元気で、またどこ
かでお会いしましょう』
そうしてAと千鶴は別れた。
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作者名:永舞 | 作成日時:2020年12月31日 20時