愛する者よ (ページ22)

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二十二話ページ22

先に店を出ていた三人は＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

千鶴『Aさん、なかなか来ませんね』

平助『そうだな、俺呼んでk／左之助『やめとけ平
　助』

左之助は平助の言葉を遮った。

平助『なんでだよ左之さん！』

左之助『Aは久々に外に出れたんだ。
　しかも世話んなってた女将さんとも会えて、
　今は彼奴にとって一番安心できる時だろ？
　そんな時くらいそっとしといてやれ。』

平助『そっか、そうだよな。彼奴だって俺らに囚われ
　て息詰まってるよな』

左之助『それに、彼奴が来ない間俺らは綱道さんの聞
　き込みをいくらしてたって損はねぇだろ？』

千鶴『原田さん、、、』

左之助『綱道さんが見つかれば新選組にとっても千鶴
　にとっても好都合だしな』

左之助は優しく笑って千鶴の頭を撫でた。

千鶴は頬を赤く染めた。

平助『じゃあ、あっちにも聞きに行ってみようぜ！』

いつも仲間のことを気にかけていて、仲間思いの左之

助だが、この時はその優しさが空回っていたことを誰

も気づくことができなかった＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿