十一話 ページ12
そのころAたちはーーーー
貴方『ん、、ぅぅ』
ここはどこ?私は眠らされていたの?
千鶴は!?
私が思考をぐるぐるとしていると
?『お、目が覚めたか?』
そこには、私を見下ろす男の人の姿が。
きっとこの人は私より歳下な気がする。
貴方『あ、あのここはどこですか?それに千鶴はどこ
に?』
?『あぁ、もう1人の方なら既に皆のところにいる
よ。お前も目が覚めたことだし、そいつの所に
向かうから、来てくれ。』
貴方『は、はい』
どうしよう。千景からあんなに釘をさされたというのに、、、
私の今の状態を千景が知ってしまったら、、、
ひとまず私は大人しく先をゆく彼の後を追った。
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?『土方さん、連れてきたよ』
土方『やっと、目を覚ましたか。お前、二日間も目覚
めなかったんだぞ。』
貴方『、、、、、』
一体これはどう言う状況なのだろうか。私を中心に、たくさんの男の人達に囲まれてしまっている。
土方『平助、そいつの縄を解いてやれ』
あ、私拘束されていたのか。あまりに長時間縛られて
いたせいで、何も感じなくなってしまっていた。
平助と呼ばれた男がこちらまでやってきた。
平助『悪いな、今解いてやるからな』
貴方『、、、いっっ』
解けた瞬間手首には痛々しいほどの縄の跡がくっきり
ついてしまっていた。これでは流石の鬼だとしても完
治に時間がかかってしまう。
総司『わー、すごい跡ついちゃってるね。ひどいにも
程があるなー』
平助『いやいや、縛ったのは総司だろうが!』
総司『あれ、そうだっけ?』
貴方『(人間はよく分からないな。千景の言う通り、
あまり信用してはいけないのだろうか。)』
その時ーーーーー
千鶴『Aさん!!』
貴方『千鶴!?良かった!無事だったのね』
千鶴は私に駆け寄り抱きついた。
そんな私達を横目に
一『副長、この者の処遇はいかがするのですか』
その言葉を聞いたAは、はっと我に返った。
ここで殺されるわけにはいかない。仮にも私は西国の
鬼の里という大きなものを背負っている。そして今は
千鶴もいる。千鶴だって失うわけにはいかない。
相手がどう出るかはわからない。私達が女鬼であるこ
とが知られれば、もっと酷い目に遭うかもしれない。
Aは焦っていた。
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作者名:永舞 | 作成日時:2020年12月31日 20時