第39話 ページ41
五条side
五条「(......寝ちゃったか)」
先輩の顔にかかっている髪をすくって後ろに流し，そのまま頬に手を添える．
五条「...」
初めて会ったあの日から，その背中を追い続けてきた．
自分のいる場所より，ずっと高みに立っていたこの人の．
今はもう，こうして手を伸ばせば触れられる距離にある．
それなのに，心はまだまだ遠くにあって，
俺の手は，未だに届いちゃいない．
何度夜を共に過ごそうと，
その距離が縮まってるという実感は得られない．
何かで繋ぎとめていなければ，
また俺の前から消えていってしまうのではないかと,
いつも不安に駆られている．
俺は知っている．
この人が，
どうして俺を見てくれないのかも，
どうして恵に厳しく当たるのかも．
だって，この人が見ているのは，
"アイツ"の面影だから．
俺が殺した，
あの男の．
このまま一生，この人が俺の事を見てくれることは無いのかもしれない．
...けど，それでもいい．
五条「＿＿＿先輩...
...もう
何処にも行かないでね」
それでもいいから，
傍にいて欲しい＿＿＿＿＿＿．
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 35人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
プスメラ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか？できれば五条悟オチでお願いいたします。続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年2月24日 7時) (
レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
みー - 続き待ってるよ。 (2021年2月6日 22時) (レス) id: 5781b40464 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：H.A. | 作成日時：2021年2月3日 0時
