第34話 ページ35
虎杖side
翠先生に稽古をつけてもらおうと稽古場を覗くと，そこでは翠先生と伏黒が先に稽古を行っていた．
しかし．
虎杖「...」
五条「あれ，悠仁？
何してんのそんなとこで」
虎杖「！
五条先生...」
五条「中入らないの？」
虎杖「あ，いや
ちょっと入りづらいというか，なんというか...」
五条「？
......あぁ，あの2人か」
俺と同じく，襖の隙間から様子を伺う五条先生．
中では翠先生と伏黒が稽古を続けていた．
虎杖「(やっぱ強ぇなあ翠先生
...でも)
＿＿＿翠先生
なんか伏黒に厳しくね？
俺の時より全然怖いんだけど」
五条「...んー...」
『＿＿＿今日はもう終わりよ
明日は1年3人に任務に行ってもらうから，今日はもう寮に戻りなさい』
伏黒「...」
伏黒が黙って入口の方に歩いてくる．
虎杖「やべ...っ」
＿＿＿ｽｳ
伏黒「.........何してんだよ」
隠れようとしたが間に合わず、襖を開けた伏黒と目が合ってしまった．
虎杖「ょ，よお伏黒〜」
五条「いやぁ今日も派手にボコボコにされてたね！！」
伏黒「...」
五条先生がそう言うと，伏黒はムッとした顔をして，そのまま寮の方へと帰っていってしまった．
『貴方達ねぇ...
隠れてみるならもう少し静かにしててくれないかしら
隠れる気が有るのか無いのかわからないわ』
五条「え，別に隠れて見る気なかったけど？」
虎杖「え！？俺はあったよ！？」
伏黒がいなくなって，俺と五条先生も部屋の中に入る．
五条「相変わらずだね，先輩は
もう少し優しくしてあげればいいのに」
『貴方だって似たようなものじゃない』
五条「あんまり突っぱねてると，また恵拗ねちゃうよ？
「翠さんは俺のことが嫌いなんだ」
って」
虎杖「......え？」
翠先生は，五条先生を一瞥してから俺の方を見て溜息をついた．
『...それ
この前悠仁にも言われたわ』
五条「え？悠仁も？(笑)」
ケラケラ笑う五条先生を見て，若干恥ずかしくなってきた．
虎杖「ちょ！
翠先生！？」
翠先生は肩を竦めて，伏せていた目をゆっくりと開いた．
『やっぱり私，本心が顔に出ちゃうのね...』
困ったように笑う先生の表情には，ほんの少しだけ，悲しさが混じっているようにも見えた．
.
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プスメラ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか？できれば五条悟オチでお願いいたします。続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年2月24日 7時) (
レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
みー - 続き待ってるよ。 (2021年2月6日 22時) (レス) id: 5781b40464 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：H.A. | 作成日時：2021年2月3日 0時
