2 書き直し予定 ページ3
「……えっ、」
刹那、ぐいっと腕を引っ張られ
部屋の壁にピタリと縫い付けられる
かと思えば、股の間に脚を入れられ逃げる隙を完全に無くしてしまった。
「…ちょっ、はなし……っ!」
「黙って」
「……っ、」
抵抗しようとしても
更に強い力で抑え込まれてしまった
いつもより低い声のトーンに怯んでしまう
ハウルの顔からは感情が一切読めない
「ひっ、……ぐっ」
首筋に顔を埋める
かと思えば、噛み付いた
容赦など一切なしに歯を立てて
そのまま深く、皮膚に沈んで行く
___痛い、痛くて熱くて、堪らない。
あまりの痛さに耐えきれず、涙が滲んだ
離れたくても、身体に力が入らない
捉えられたままの手首は虚しく空を切るだけだった
「あ"っ……やっ…いっ……」
「んっ……」
漸く離れたかと思えば
血が流れるそこを今度は優しく舐めとっていく
それも、私に見せびらかすみたいに態とらしく
ハウルの形の良い口端には私のものと見られる血が伝っていた。あぁ、彼の美しさも相まって西洋の怪物、ヴァンパイアみたいだ。私は獲物なんだと本能に思い知らされる
「ぃ、あっ……それ、やぁっ……」
「__黙って、って言ってるだろう。」
____本気で彼は怒ってる。
聞いたことのないくらい冷酷な声
ヒュッ、と喉がなる
ぞわりと恐怖が背筋を駆けた。
なんで、私、そんな、何かした?
答えの見つからない疑問が頭の中を埋め尽くす。
「この傷跡を残したのは誰?
昨日の夜、君を何度も抱いたのは誰?
…この紅い痕だって…誰が残したの?
男を知らなかった君に最初に男を教えたのは…"誰?"」
「……ぁっ…ごめんなさっ…
全部、ハウル…ハウルだからっ…許して…」
「君は僕の物だろ。何処に居ようと離さないから。
僕が絶対見つけて見せる。
それが、分からないなら何度だって教えてあげるよ。…じっくりと、君の身体に染み込むまで。」
呪詛の様にも思えたそれは
私の心を至らしめるには十分すぎた。
自分勝手過ぎる一方的な愛を告げられ脳は混乱するばかり、既に状況を把握出来ずにいる。
私はただ泣きながら許しを乞う事しか出来なかった
「……ふふっ、可哀想に
綺麗な肌だったのにくっきり残ってしまったね。
これは魔法じゃ消えないよ、僕が付けた"呪い"だから」
ゆっくりと、歯形が付いたそこを撫でられる
狂気に満ちた瞳を歪ませ、口元に弧を描いた。
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ぷん - うう好きです。続きがぁぁぁぁ泣 (2023年1月10日 3時) (レス) @page4 id: 0eb447a2e9 (このIDを非表示/違反報告)
Xooooox(プロフ) - 続き…ソワソワ((・ω・)) (2021年4月11日 13時) (レス) id: 2a5836d89c (このIDを非表示/違反報告)
銃兎(じゅううさぎ)(プロフ) - 久々に読ませて頂きました。やっぱり面白いですね…!フラグは触れない程度に、だったら、ちょいスケベな話も書けて、ログインしてない方も読めると思います。参考になれば幸いです。更新再開待ってます。 (2019年1月8日 17時) (レス) id: 49beb076d4 (このIDを非表示/違反報告)
紅音(プロフ) - 他のリンクでもいいのでR見てみたいです.../// (2018年8月27日 7時) (レス) id: 4b01a47894 (このIDを非表示/違反報告)
るうは - ある作者様がやっていらっしゃっていた方法ですが、ピンクのお話を作ってその作品のURLをこの作品に貼り付けるのはどうでしょうか。それなら、ログインしてない方々もそのURLからピンクの作品に飛んで行けますし。あくまでも参考になさってください。 (2018年8月17日 9時) (レス) id: 33a9140fec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぉら | 作成日時:2018年8月11日 22時