テニプリ ダーツ界の姫は青学の天才美少女マネージャー 2

買い物　幸村 ページ28

合宿が終わっても、精市くんとは連絡を取っていた。


　「今日はよろしくね」


幸村くんに好きな人が出来て２人っきりで出掛ける約束が出来たのでその予行練習に来たのだ。

　『全然、何にも予定なかったし』
　「そっか」


予行練習で人気の喫茶店へ行ったり映画を見たり一般的なことをした。
悪くない、うん、悪くないんだけどね。
私はあんまりだなって思った。
まぁ、精市くんの好きな人は気に入るんだろうな。


　「今日はどうだった？」

　『…うん、良かったんじゃないかな』

私のことは言わなくていいよね

　「ん？、どうしたの」
　『私は、あんまりだなって思った』
　「えっ」
　『けど！精市くんの好きな人は気に入ってくれると思うから』

　「どこがダメだった？」
肩を掴まれた。
必死な顔、
力が入る手、
あぁ、こんなのの意見も聞いてくれるんだ。

ちゃんと、応えないと

　『あのね、まず人気の喫茶店なんだけどね、私は待つのが嫌いだから…』




また、精市くんから会おうって連絡が来た。
きっと、次のデートの打ち合わせだろう。

行ったところは私が前に提案したとこばかり。
２回目もこれだったら、飽きちゃうんじゃないかな。

最後に行ったのはダーツ、お遊びじゃなくて本格的なやつ。
これも私が言ったもの。
本格的なダーツをする中学生はなかなかいない、というか私しかいないんじゃないかな。

もしかして

振り向くと笑顔の精市くん


　「うん、そうだよ」






　「好きな人っていうのは君だよ」

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