沖田総司の脇差参 (ページ37)

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監査官さんページ37

姫国side
監査官「聚楽第に関する経路を一時的に」
和泉守「なんだ。監査官って」
兼さんがひそひそと聞いてくる
姫国「僕も知りませんよ。なんか、僕たちに命令でもしに来たんじゃないんですか？」
和泉守「主も理解できてねぇ顔だぞ、ありゃ」
ポカーンとした顔の主さん
話を聞いていない総司さんの顔にそっくりだ
横で清光さんがしっかり話を聞いている
昔、総司さんの隣に今のこのしっかりした清光さんがいたら、近藤さんや土方さんも苦労しなかっただろうなぁ
姫国「主さんはバカだからしょうがないよ」
堀川「まぁ、清光くんがわかればなんとかなるよ」
姫国「だね」
山姥切「あんたらさっきから酷いな。主をバカとか」
姫国「でも山姥切も否定はしないよね」
山姥切「•••」
ほらね
監査官「以上だ」
清光「りょーかい。じゃ、またねー」
監査官が僕たちの横を通り過ぎる
山姥切「••••••俺が、写しだからか」
堀川「兄弟？」
山姥切「いや。何でもない」
堀川「ならいいんだけど」

山姥切side
清光との話が終わったのか、監査官が帰ろうとする
その時、監査官から刺すような、鋭い視線を感じた
兄弟たちにはわからなかったようで、俺だけが、気持ちの悪い冷や汗をかいている
今の視線は何だったのだろうか
心の中に、黒い靄のようなものがかかった気がした

監査官
その名の通り、監査でもするのだろう
だが、一体何を？
主かもしれないし、俺たちの中の誰かかもしれない

山姥切「••••••俺が、写しだからか」
堀川「兄弟？」
兄弟が心配そうに覗き込んでくる
山姥切「いや。何でもない」
堀川「ならいいんだけど」

俺は、この心の中の靄を、早く払いたい
今日は何も考えたくなくて、兄弟と一緒に山に修行に行くことにした