ep180 ページ33
鎮静化に向けて動き出したA。
だが、それも気にせず「あ、でも……」と言って話の続きを喋り始める坂本。
「あの子ぉ、後から聞いたら高杉全然面白くなかったって！あいつ、黙って目ぇ血走らせてるだけでクソつまんねぇ男だったって！」
ひゅ――っ！
その瞬間、鋭い風切音と共に坂本の尻に刀が刺さる。そしてそこにはなぜか吊り下げられた買い物袋。
「ヤクルコ、買ってきてやったぜ……。黙って飲んでろ」
それこそ目を血走らせて言う高杉。
それを見てAはやっと最近の銀時と高杉の不仲の原因を理解して溜息を吐く。
「しょうもないにもほどがあるだろ……」
「まったく、よりにもよってAがいない場所で喧嘩の種が生まれたのが運の尽きだったのだ」
そう言う桂に
「そこはヅラの出番だったでしょ。女の私が遊郭入れないのは当然なんだからさぁ」
頭を抱えつつそう言ったA。その時、坂本が「あ！」と言ってAの方を振り返る。
「ほんなら、これから遊郭にくり出す時はAも連れてけばいいんじゃな！」
「……おい待て坂本。その先、地雷発言の予感しかしないぞ」
と桂が止めたにも関わらず、坂本は言った。
「どうせA、男か女か分からんくらい童顔じゃし！隠せんほど胸デカイわけでもないし！
なんならヅラの方がよっぽど女らし――……」
カチャリ――…………
言葉を止めた坂本にAは抜き身の刀を片手に言う。
「あれ、辰馬、別に続けてもらっても構わないよ？」
小首を傾げて笑うAに、馴染みの面々は「あ、これ結構キレてるやつ……」と悟る。
助けを求めて視線を漂わす坂本だが、桂はそれをスイ〜っとよけた。
「な！ヅラの薄情者！！」
「辰馬、あんまり動かないでね、照準がブレるから」
思わずぴしっ…と固まる坂本。
「あぁでも私、晋助みたいに優しくないから外して尻に刺してあげたりしないよ。
刺すなら君のpi――一択だから」
「「え。」」
瞬間、その場が凍りつく。
「まぁ、人類皆pi――兄弟な君は別に大丈夫なんでしょう？」
そう言ったAの笑顔はさながら無邪気な子供のようだった。
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ギラッフェ(プロフ) - 腐った女子さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけてすごく嬉しいです！励みにさせていただきますね！！ (2020年5月30日 15時) (
レス) id: 7540e8ed1b (このIDを非表示/違反報告)
腐った女子 - いつもこれが更新されるのを励みにしてます(笑) 更新頑張って下さい！ (2020年5月30日 1時) (レス) id: 59a5a46759 (このIDを非表示/違反報告)
ギラッフェ(プロフ) - 水神の狐さん» コメントありがとうございます！この回、性転換回というより野糞回だな…と個人的には思ってます笑笑 これからもよろしくお願いします！ (2020年5月1日 23時) (レス) id: 7540e8ed1b (このIDを非表示/違反報告)
水神の狐(プロフ) - 安心と納得の野糞wwwめちゃめちゃすきです！！これからも更新頑張ってください！ (2020年5月1日 18時) (レス) id: 5a6fe00bf5 (このIDを非表示/違反報告)
ギラッフェ(プロフ) - ジャスタウェイさん» ありがとうございます！もうお名前からして同志って感じで嬉しいです！これからも宜しくおねがいします！ (2020年4月13日 16時) (レス) id: 7540e8ed1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ギラッフェ
| 作成日時：2019年9月17日 19時
