【銀魂】前職：攘夷四天王専属参謀 肆

ep170 ページ23

うん、でもこれで私が来たときに過去編がうんたらかんたらーとか言って辰馬が銀時を締め上げてた理由が分かった。


「要するに黒子野が来る前に私達で過去編と称して彼にまつわることを思い出そうってわけだね？」

「おおー！！そうじゃそうじゃ！さすがA！相変わらず頭の回転早いのぉ！」




まぁ、こういうわけで始まった回想だったのだが……

歩狩汗(ポカリ)だのヤクルコだの話はこじれ――……




「ということで、4500円返せ」

「540円、返せぇ」

「何の話に着地してんだ！！！黒子野は！？」



泥沼の金銭争いへと発展していた。


「銀時、お金はさっさと返すに越したことないよ〜ほら、ちゃっちゃと返しちゃいなぁ〜」


「オメーは1人で優雅に飲み食い満喫してんじゃねえ！！冒頭の遠慮はどこ行った！？」



え、だって美味しいんだもの。仕方ないじゃないか。



なんて思っていたその時――――




　




「お客様……お連れ様がいらっしゃいました」






…………え……





……来ちゃったんだが……。





　



「ぉ、俺……ちょっと用事思い出したから帰るわ」


急にそそくさと出て行こうとする銀時と


「待てぇ！！」

「させるかっ！！」



刀と小銃を抜いて構える2人。


「歩狩汗(ポカリ)代返せっ！！」

「ヤクルコ代返せっ！！」



重要なのそっちじゃないよね！？絶対、黒子野の方だよね！？



「んなこと言ってる場合か！黒子野がすぐそこまで来てんの！！気まずい同窓会が今、始まろうとしてんの！！！」


必死に逃げようとする銀時だが、金の亡者達からは逃げられない。


「その手は食わんぞ！！」



てか思った。ゴタゴタしてる今なら普通に帰れるよね……？
うん、帰ろう。私だって気まずい同窓会はごめんだ。


と思って何事もなかったかのように銀時達の横を通り過ぎようとすると――……




「おら逃すか！！こうなったらテメーも道連れだ！！」


銀時に捕まった。





　

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