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ep442 ページ45

その時、ザァっと旋風が吹き、私のフードを掻っ攫った。

砂埃が晴れた視界に残ったのは私達4人だけ。勿論、最初から何の不安要素も感じてなかったけどこうも鮮やかだと私の興奮も十分漏れ出てることだろう……。


伸びた奈落の合間を縫って、少し離れた3人の元にゆっくりと近づく。



「銀時、心臓(こいつ)の使い道の答えは出たか?お前が江戸で見たものを壊してでも虚を救うか、それとも斬るか……覚悟は決まったか?」


そういうヅラの手には松陽(うつろ)の心臓。


「上手くゆかぬものだな……心は同じだというのに俺達のやろうとしていることはまるでバラバラだ」


でも、ある意味それもいつも通りだと知っている。


「ヅラ、お前が虚を斬るってんなら俺は虚を救うよ。だが高杉が虚を救うってんなら俺は虚をぶった斬る」


2年ぶりの銀時節に胸が高鳴るのもいつも通り。


「おめェらが選べなかった選択肢を俺は選ぶ。可能性は何一つ取りこぼしやしねぇ」


ならいつも通り、全員であらゆる道を模索しよう。


「お前らが選んだ道ならどっちも間違いじゃねぇさ。だから俺はどの道も踏めるよう、まっ白でいく」


それを聞き遂げるや否や、ヅラは心臓を銀時に託した。


「ならば俺はお前に賭けよう。……Aはどうだ?」


「異論は無いよ、無茶振りではあるけどね」



でも問題ない。私達がどの道も踏めるようあらゆる可能性を取り零さず、策を練ってその道を整える。

それが参謀(わたし)だ。




「ならばゆこう……バラバラのまま。あの頃のまま——」




 

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Hi(プロフ) - ぜひ!末永くお待ちしております(*^^*) (2月18日 2時) (レス) id: c9fcf96ef3 (このIDを非表示/違反報告)
ギラッフェ(プロフ) - Hiさん» コメントありがとうございます!わかります、私も原作で涙しました笑 明言はできませんが決して救いも希望もない結末にはしないので完結まで楽しみにしていてくださると嬉しいです (2月17日 21時) (レス) id: 2081f8c6f1 (このIDを非表示/違反報告)
Hi(プロフ) - コメント失礼致します!大変面白く中身もきっちりと構成されていて感動しながら読んでいます(*^^*) 野暮ですが、希望としては高杉晋助が死なない方向がいいなぁと思っています、打たれ弱いので笑笑 (2月17日 15時) (レス) id: c9fcf96ef3 (このIDを非表示/違反報告)
ギラッフェ(プロフ) - りんごジュースさん» コメントありがとうございます!キュンキュンしていただけましたか!とっても嬉しいです(^^) 今後ともよろしくお願いします! (1月31日 0時) (レス) id: 4ad20a9210 (このIDを非表示/違反報告)
りんごジュース - コメント失礼します!主様の作品どれも素敵で一気に読んでしまいました笑笑どのお話もキュンキュンしてました!!これからも陰ながら応援しています! (1月30日 22時) (レス) @page50 id: 81b633d03b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ギラッフェ | 作成日時:2023年9月10日 22時

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