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ep436 ページ39

「お、いたいた。お疲れさま」


議事堂の爆破後、鬱蒼とした林に身を隠していたらしい桂。GPSを頼りに彼を見つけたAはよっこいせ、とその隣に腰かけた。


「いやぁ誰かさん達と違ってちゃんとGPSが効く我が総理はさすがだわぁー」


ある一方向に向けてだけ刺々しいその発言を聞きながら若干お疲れ気味のヅラは苦言を呈する。


「そろそろあの長官達に手加減するよう進言してくれてもいいんだぞ……」

「え〜?矛先がどこであろうとあぁいう人間がいるのは国のエネルギーになるんでしょ?」

「その前に俺のエネルギーが尽きるぞ」

「んーそれは困るなぁ」


イマイチ本気か戯けているのか分からない雰囲気を纏ってけらけら笑った。




そんな笑い声が突然スッと止む。


「2人の足取りが交わったらしい」


この2年間、それぞれ単独で動いていた銀時と高杉が鉢合わせたこと。
そしてそれを内閣の情報網より先にA個人が掴んだことに桂は驚く。


「避けては通れない……いや、避けては通らないだろう場所に見張りをつけておいたんだよ。この2年間ずっと」


そう語るAの眼には、勝手に立ち去ったとは言え仲間相手に注ぐようには到底見えない黒いものが渦巻いていた。

桂は万が一ばったり出会ってしまった時の旧友の安否がかなり不安になる。



「どこで鉢合わせたんだあのバカ達は」

「……松下村塾」



桂は息を呑みつつ、でもなるほどと納得した。確かに自分でもそこを避けては通らないだろうと思ったからだ。
それを見越した上で2年間獲物が罠にかかるのを待っていたA……やはり思っていたほど弱ってはいなかったのかもしれない。

桂はふっと笑い、言う。




「行けばいい」


それを聞いたAは困ったように首を横に振った。


「ううん、いいの別に」

「最初に言っただろう、お前を繋ぎ止めたのは半分は俺のわがままだ。時がくればと思っていた」


「……頑なだなぁ。それともいつもの甘やかしたがり?」



よっぽど予想外だったのか、決まり悪そうに苦笑いした。


 

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Hi(プロフ) - ぜひ!末永くお待ちしております(*^^*) (2月18日 2時) (レス) id: c9fcf96ef3 (このIDを非表示/違反報告)
ギラッフェ(プロフ) - Hiさん» コメントありがとうございます!わかります、私も原作で涙しました笑 明言はできませんが決して救いも希望もない結末にはしないので完結まで楽しみにしていてくださると嬉しいです (2月17日 21時) (レス) id: 2081f8c6f1 (このIDを非表示/違反報告)
Hi(プロフ) - コメント失礼致します!大変面白く中身もきっちりと構成されていて感動しながら読んでいます(*^^*) 野暮ですが、希望としては高杉晋助が死なない方向がいいなぁと思っています、打たれ弱いので笑笑 (2月17日 15時) (レス) id: c9fcf96ef3 (このIDを非表示/違反報告)
ギラッフェ(プロフ) - りんごジュースさん» コメントありがとうございます!キュンキュンしていただけましたか!とっても嬉しいです(^^) 今後ともよろしくお願いします! (1月31日 0時) (レス) id: 4ad20a9210 (このIDを非表示/違反報告)
りんごジュース - コメント失礼します!主様の作品どれも素敵で一気に読んでしまいました笑笑どのお話もキュンキュンしてました!!これからも陰ながら応援しています! (1月30日 22時) (レス) @page50 id: 81b633d03b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ギラッフェ | 作成日時:2023年9月10日 22時

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