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ep424 ページ27

敵艦隊(こっち)のことなら気に留める必要はねェ、もう片付いた。銀時……次はてめェの番だろ》


決して軽傷でないことが分かる高杉の声。Aはそれを聞きながら思わず空を仰いで夜闇の中に高杉を探した。


《参謀、そっちがどうだか知らねェがやることは変わっちゃいめぇよ。間抜け面こいてんじゃねェ》

「…………見えてないのにテキトー言うな」


初めからトランシーバーに返すつもりもないのか、その場で小さく呟く。


《忘れるな。あれから手にしてきたもの、てめェだけのもの使って戦う……それだけだ》


周りの人間には分かるようで分からないその台詞。その実、高杉とAの間でだけ分かる何かなのだろう。


沖田はAを横目に一瞥する。そしてさっきまでより幾分もマシになった顔色を見て、

「……魔法の呪文ってかよ」と誰にも聞こえないよう吐き捨てた。



「そうかい。どこの誰だか知らねぇが宇宙からケツ拭きご苦労さんよ。だが余計な心配だったな。
俺達の護ろうとしたもんは何一つ傷ついちゃいねぇよ。勲章貰うにゃ早すぎらァ」


もう一度刀を背負って言った銀時は挑発混じりにその先を続ける。


「そっちはどうだ。解放軍止めたくらいでガラクタになっちゃいめぇな?」

《あぁ……首洗って待ってな》


プツッ……



通信の終わりを聞き届けてから銀時が「A……」と呼びかける。


「お前が何をそんなグダグダ悩んでんのか大体予想はつくけどな……選択を迫られた時は自分に辛ぇ方、厳しい方を選べ……だったか?昔、お前が言ったんだろ」


「……すごい時間差でしんどいブーメラン寄越すじゃん」


苦笑いしたAに銀時は言い放つ。



「ビビんな……信じろ」




それを聞き遂げ、もう一度空を見上げた彼女は——



パァンッ!!


勢いよく自分の頬を叩いた。
その尋常じゃない音の大きさと赤くなった頬に周りが目を丸くする中、

目を閉じてゆっくりと深呼吸をする。


そして今度こそ曇りのない瞳を開いて、戦場を確と捉え……言った。



「行こう」



 

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Hi(プロフ) - ぜひ!末永くお待ちしております(*^^*) (2月18日 2時) (レス) id: c9fcf96ef3 (このIDを非表示/違反報告)
ギラッフェ(プロフ) - Hiさん» コメントありがとうございます!わかります、私も原作で涙しました笑 明言はできませんが決して救いも希望もない結末にはしないので完結まで楽しみにしていてくださると嬉しいです (2月17日 21時) (レス) id: 2081f8c6f1 (このIDを非表示/違反報告)
Hi(プロフ) - コメント失礼致します!大変面白く中身もきっちりと構成されていて感動しながら読んでいます(*^^*) 野暮ですが、希望としては高杉晋助が死なない方向がいいなぁと思っています、打たれ弱いので笑笑 (2月17日 15時) (レス) id: c9fcf96ef3 (このIDを非表示/違反報告)
ギラッフェ(プロフ) - りんごジュースさん» コメントありがとうございます!キュンキュンしていただけましたか!とっても嬉しいです(^^) 今後ともよろしくお願いします! (1月31日 0時) (レス) id: 4ad20a9210 (このIDを非表示/違反報告)
りんごジュース - コメント失礼します!主様の作品どれも素敵で一気に読んでしまいました笑笑どのお話もキュンキュンしてました!!これからも陰ながら応援しています! (1月30日 22時) (レス) @page50 id: 81b633d03b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ギラッフェ | 作成日時:2023年9月10日 22時

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