hysteric:02 ページ5
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熱い陽射しの中、
私たち3人は所々に小さな穴が空いてあるパネルマントを着て、
食料探しにをするため、街に来ていた。
「酷くない!?あんな怒んなくてもいいじゃん!!」
そう叫べば、隣にいるEveくんは苦笑する。
先陣を切って歩くSouくんは呆れたようにため息をついていた
「物覚えの悪いAが悪いんでしょ」
「あぁー、そんなこと言っちゃいますかね、君はっ!」
「2人とも落ち着いて…」
私とSouくんはちょっとした口喧嘩がいつもの習慣だ
それをいつも宥めているのがEveくん
ギャーギャー騒いでいた私とSouくんだったが、
Eveくんがいきなり立ち止まり、ある方向へと目を向けた
その行動に、私とSouくんも身を構えて立ち止まる
「…何かいるの?」
私が小さな声でそう聞けば、
Eveくんは目を見開いて、能力を発動させた
「第二世代特殊能力
Eveくんの瞳が薄緑に発光する
Eveくんの能力は遠くのものを見透す能力、千里眼
こういう能力を持ち、自在に操れる者、
私たちみたいな者を
まぁ…、世間なんてないんだけど…。
「…来るよ、」
Eveくんが低い声でそう言い、
私とSouくんはすぐに動けるよう身構えた
そして、
______ワォーン!!!
犬の遠吠えが鳴り響いた
そう…、犬の遠吠えが……。
私たち3人の前に現れたのは、大きな野生の犬だった
その姿を見たあと、私は体の力を抜いて息を吐く
「ただの犬じゃん…、
「はぁ?どうみたってあれ狼でしょ」
私の発言に、Souくんが否定の言葉を投げる
「いいや、犬だね」
「いやいや、狼でしょ」
「絶対 犬 」
「絶対 狼」
「犬!!」
「狼!!」
「どっちでもいいでしょ!?そんなこと!!?というか前!!!」
Eveくんが大声でそう言う
前、と言われ、私とSouくんが前を向けば、
さっき見た犬が私たちに襲いかかろうとしていた
「下がって!」
Souくんが大きく叫んで、私をEveくんの方へ押す
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ルア(プロフ) - あっ誤字ってました、世界じゃなくて世界観でした (2020年2月17日 21時) (レス) id: 08270f95d9 (このIDを非表示/違反報告)
ルア(プロフ) - 世界物凄く好みです!こういう系のお話少ないので..更新作者さんのペースで頑張って下さい!楽しみに待ってます!そして、今後の展開が楽しみです! (2020年2月17日 21時) (レス) id: 08270f95d9 (このIDを非表示/違反報告)
アヤノ(プロフ) - 更新とても嬉しいです!!こういう系統のお話が大好きなので見つけた時にきたっっ!!と確信しました← これからも無理せず更新頑張ってください (2020年2月16日 23時) (レス) id: 524cfd12c6 (このIDを非表示/違反報告)
omizu@中性(プロフ) - コメント失礼します。グヘヘ、世界観好みです、ウフフ←頑張ってください! (2020年2月16日 22時) (レス) id: 0065c6f29f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:茜李 | 作成日時:2020年2月15日 14時