1章〜月〜 ページ12
私が目を覚ますと其処には土方さんが居た
土方さんの目を見るとあの時と初めて逢った頃と同じ目をしていた。
私は殺されると覚悟を決めて山南さんと何故私が一緒に居たか話した
私は嘘偽りなく全て正直に話した
土方さんは私はまだ殺さないと言ってくれた
土方『山南さんは兄貴みたいな存在だった新選組にはあの人が必要なんだよ。』
私『きっと大丈夫です。山南さんならきっと大丈夫です』
と言うと土方さんは、少し頰笑み私に
土方『そうだな。』と言い私はいつの間にか眠りに付いていた
朝部屋には山南さん以外の幹部が勢揃いしていた。皆の顔は暗かった。
其処に井上さんが入ってきた
原田『源さん山南さんの様子はどうなんだ?』
井上『其の事なんだが寝てる状態では昨日と変わらないんだがね。起きてみないとわからないよ』と話しを聞いていると
参謀長の伊東さんが入ってきた
伊東『あら、みなさんおはようございます
こんなにも天気がいいのに皆さん暗い顔をしてどうかなさりましたか?もしかして昨日の夜の騒ぎが原因なのでは無いですか?』
みんなギクッとしながら
原田さんが小声で永倉さんに
原田『おい、お前なんか誤魔化せよ』
永倉『俺がかよ…』
そんなやり取りをしてると沖田さんが
沖田『はいはい。ここは説明が上手い人に任せよ』と言うと一くんを見た
斎藤『参謀の言うとおりで昨日の夜のことが関係しているのが慥かですが参謀のに不可を掛けないようにと黙っていたのです。分かり次第今日の夜にでもお伝えしたいと思っていますがどうでしょうか?』
伊東『そうであったのね。其れなら今日の夜のお呼ばれ楽しみにしておりますわね』と言うと部屋から出てってしまった。
永倉『フーなんとか誤魔化せたようだな、』
沖田『一くんの対応に気に入ったんじゃないかなー』ってホッとしてると
土方さんが重い口を開いた
土方『あの人のことだこれだけ幹部が揃っていて山南さんが居ないことであの人関係でなにかあったと伊東の奴なら察してると思うがな』
沖田『やはりあんな奴さっさと殺しちゃいましょうよ』
その時ふすまが開いた
山南『みなさんおはようございます』
井上『山南くん起きてて大丈夫なのかね?』
山南『少し気怠いですがこれが変若水の副作用でしょう』
近藤『其れで腕は…』
山南『まだ分からないですが少なくとも不便が無いようには動きそうですね』
沖田『でもそんな昼間動けないのに隊務に参加できるの?』
山南『其れなら私を死んだことにすれば良い』
そう言った。
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:たつや | 作成日時:2018年3月7日 22時