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厚がいる部屋まで来た。
俺が厚に指示をしたってことになってるってことは、こんな状態にしたのは厚だってこと。
厚とはこの前初めて話したけど、悪い子とは到底思えなかった。
それなのにどうしてこんな....。
とりあえず聞いてみるしかない。
ｽｯ....
『厚、怪我は大丈夫？』
厚「大将....ああ、まだ少し痛むけど、大丈夫だぜ。」
『....よかった。
ねぇ、今から少しだけ質問するからさ、本当のこと、答えてくれる？』
厚「あ、あぁ。わかった。」
やっぱり、なにも変わらない。
『じゃあ、まず1つ目。
君は、姉さんの厚藤四郎で間違いない？』
厚「ああ。氷雨さんの....今は大将の厚藤四郎だ。」
『じゃあ2つ目。
君が、自分の部隊を壊したの？』
厚「....違う。オレじゃない。オレじゃないオレがやったんだ....。」
厚じゃない厚....？
じゃあその厚が、みんなに俺からの指示だって言った....のか？
いや、考えるのはあとにしよう。
とりあえず今は
こいつの正体を暴かないと。
『じゃあ最後の質問。
君、どこの厚藤四郎なの？』
厚「........は？さっき言っただろ？大将の厚藤四郎だって。」
『じゃあなんで俺が指示したって嘘ついたりしたの？』
厚「........それは、攻撃してきた厚藤四郎が言っただけだ！」
『怪我が少なかったのは、みんなが手加減したからとかで済むかもだけど、左腕の"内側"に深い刺し傷って、攻撃でできるものなのかな。
俺には自分で刺したようにしか見えないけど。』
厚「................ｸｸｯ....ｯははは!!!!」
『....。』
厚「もうめんどくせーからいいや。そーだよ。俺はここの厚藤四郎じゃねえ。」
もう驚くこともない。
あの質問も、全部ダミーなんだから。
『どうやってここに来たの。
誰の命令でこんなことしたの。
ここの厚藤四郎はどこなの。』
厚「....不知火咲哉。」
『....し、らぬい、、、、さきや........って、まさか....。』
厚「オレの大将だ。」
そんな....。
《「A！大丈夫か！？誰にやられた？俺がぶっ飛ばしてくるから！」
「Aー弁当食お！屋上行こうぜ！」
「....俺、審神者に....なることになったんだ。ごめんな。もう....会えない。」》
不知火咲哉。
俺の親友"だった"奴。
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魄鴉(プロフ) - あやさん» コメントありがとうございます！僕も、自分で書いたものですが読み返すと切なくなります。最後まで、主くんのことを見守っていてください！ありがとうございます！ (2018年8月8日 19時) (
レス) id: d3265c7f63 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - いつも拝見させていただいてます。主くん切ない。続き楽しみにしてます。無理せず頑張ってください！ (2018年8月8日 18時) (レス) id: 759235ef95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魄鴉 | 作成日時：2018年7月3日 19時
