【刀剣乱舞】愛されたかった。愛したかった。【男主】

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薬「な、んだと........！！！！！！じゃあ本当に、お前が厚にやれって....！！！！！！」



わ....ものすごく怒ってる。


当たり前だよね、こんなこと言ったんだから。



俺が厚に何か言ったってことになってるんだ。


そんなことするはずないのに....簡単に信じちゃうんだ。

悲しい。苦しい。




でも、悪者を演じなきゃ。


俺のためにも。



『ってかさぁ、普通、いくら前の主の実の弟だからって、簡単に信じすぎじゃない？今剣たちみたいに警戒するのが普通なんじゃない？

俺は別に愛されたいとか愛したいとかこれっぽっちも思ってなかったし、姉さんが大嫌いだったからさ。ホントは壊してやろうと思ってたんだよね。姉さんが大事にしていたものを。そしたらあいつも悲しむでしょ？苦しいでしょ？それって俺にとっての復讐なんだ。俺を捨ててお前らを選んだことへの。


せっかくできると思ったのに、なんか変に信用されちゃってさ。厚が遠征に行きたいって言ったとき、これだって思ったよ。

だから、厚に言ったんだ。部隊を壊せって。

まさか本当にやってくれるとは思わなかったけど。』




すごい。


こんなこと思ってないのに、思えないのに、言葉がスラスラ出てくる。




怖い。怖い....！







ごめんね。俺は臆病者だからさ。




自分が言いたいことを、素直にありのままに伝えることができないんだ。




本当は違うって言いたい。俺じゃないって。




だけど、それを信じてくれなかったら？

もう遅いけどさ。



自分が傷つくのが嫌だから、自分から手放したり離れたりできないから。


相手が離れていくようにするしかできない。



たとえ相手を傷つけようとも、それだけで終わるなら。



俺が頑張って相手にずっと嫌な思いさせるより、一回だけ傷ついて傷つけて、二度と嫌な思いをさせないほうがいいじゃん。








だからさ、みんな。




多分、裏切って傷つけるかもしれない。



だけどそれだけで終わるから。



俺を嫌いになってね。

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