【刀剣乱舞】愛したい、愛せない。【男主】

主へ。 ページ17

あるじさまへ。


おてがみよんでくれて、ありがとうございます。

ぼくはいままで、あるじさまにたくさんひどいことをしてしまいました。


はじめてあったひ、ぼくをなげてけがをさせてしまって、ごめんなさい。


あのときのぼくは、あたらしいあるじさまなんていらない。氷雨さんだけがぼくのあるじさまなんだって、ずっとおもっていました。


だけど、しょくだいきりのことばでわかったんです。だれがぼくのあるじさまなのか。ぼくがいま、まもるべきひとはだれなのか。




いままでしてきたことは、ゆるさないでください。でも、ぼくはこれから、あるじさまのまもりがたなとして、たくさんたたかいます。



ごめんなさい。


だいすきですよ。



今剣






主さんへ



本当は、虎さんたちを見てわかっていたんです。


主さんは悪い人じゃないって。



でも、僕は嫌だったんです。また主をなくしてしまうことが。だから嫌いになって、なくしても辛くないようにしようとしたんです。


だけど、それが主さんを悲しませているなんて、知りませんでした。




いち兄から、全部聞きました。



主殿は、本当にいいお方だ。お前達、たくさんあの方を愛して。



そう言ってました。




僕は、ひどいことを言ってしまいました。
ごめんなさい。




これから、たくさんたくさん、主さんを幸せに出来るように頑張ります。



たまには虎さんだけじゃなくて、僕たちとも遊んでくださいね。


だいすきです。



五虎退






主へ。



ごめんね。俺、主の刀失格だね。



せっかく来てくれたのに。
俺達の刀としての存在意義を取り戻してくれたのに。



ひどい事言った。悲しませた。傷つけた。




出陣前のあれ、氷雨さんにやってもらってたことを思い出したけど、違うあったかさだった。



絶対に勝てる、帰って来れる。


いつも思ってたことなのに、いつもと違ってた。




この人のために帰ってこようって思った。



もう、主の悲しい顔なんて見たくない。



今まで悲しい顔をさせてたのは俺だけど、もう二度とさせない。


俺は、口ではうまくしゃべれないし、キツネが喋ってくれないと声を出すきっかけすら作れない。だけど、ちゃんと心で思ってるから。




主、俺達のところに来てくれてありがとう。




キツネばっかりじゃなくて、俺にも話しかけてね。





今までごめんなさい。大好きだよ。




鳴狐

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