【鬼滅の刃】鬼殺隊最強の(元最年長)無柱はヒーロー嫌い。弐

伍拾伍(//) ページ9

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障子の腕で覆われている背中から、峰田が顔を出している。反則かどうか云々よりも、ただただダサいと何となく思ってしまい、本音が漏れてしまった。

み｢ダサいってなんだよぉぉぉぉ!!!｣

結｢うおっ｣

峰田の隣から長い舌が伸びて来て、紙一重で避ける。

つ｢流石ね、結樹ちゃん｣

結｢蛙吹も背負ってんのかよ、何かテントみてー！｣

つ｢お口が悪いわ、梅雨ちゃんと呼んで｣

マ『峰田チーム、圧倒的体格差を利用しまるで戦車だぜ！』

天元と行冥の方が全体的によっぽどでけぇけどな。再び走り出した瞬間、

勝｢調子乗ってんじゃねえぞ、狐野郎！！｣

炭｢ムッ！肆之型、打ち潮！｣

勝｢ゲフッ！！｣

爆豪はいい感じに反りで顎を叩かれた。その後瀬呂範太が個性で自分達の位置へと戻す。あれはテクニカルだからセーフらしい。

マ『やはり狙われまくる1位と、猛追をしかけるA組の面々共に実力者揃い！現在の保持Pはどうなってるのか…。7分経過した現在のランクを見てみよう！』

ふと、映像画面の方に顔を向けた。…ありゃりゃ？

マ『………あら!!?ちょっと待てよコレ…！如月以外パッとしてねえ…ってか爆豪あれ…!?』


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？｢単純なんだよ、A組｣

意図も簡単に、爆豪はB組の物間寧人によって、Pのハチマキを奪われた。

勝｢んだてめェコラ返せ殺すぞ!!｣

三｢やられた！｣

寧｢…ミッドナイトが第一種目と言った時点で、予選段階から極端に数を減らすとは考えにくいと思わない？｣

｢だから。おおよその目安を仮定し、その順位以外にならないよう予選を走ってさ、後方からライバルになる者たちの個性や性格を観察させてもらった。その場限りの優位に執着したって仕方ないだろう？｣

そう話している間にも、他のチームはPを求めて此方へ走って来る。

鋭｢組ぐるみか…！｣

寧｢まあ全員の総意ってわけじゃないけれど良い案だろ？にんじんぶら下げた馬みたいに仮初の頂点を狙うよりさ…｣

その言葉に爆豪は少し顔を顰めた。

寧｢あ、あとついでに君、有名人だよね｣

それからつらつらと述べられる言葉により、爆豪は血が頭に上り怒りを顕にする。

勝｢狐野郎の前に、こいつら全員殺そう…!!｣

寧｢その狐野郎って、如月様の事かな？｣


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結樹side

何か向こうで爆豪がめちゃくちゃ殺気立っているけれど、どうでもいいや。このままずっと逃げ切れる…、なんて言ってる場合でもないか。
そう思うだろう、なぁ…。

結｢轟ぃ…｣

焦｢そろそろ、奪るぞ｣

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