【鬼滅の刃】鬼殺隊最強の(元最年長)無柱はヒーロー嫌い。

参拾(//) ページ33

.
耀哉様が口元に指を立てる。皆は口を閉じ、姿勢を正した。

耀｢では根津校長、そちらは？｣

根｢ああ、何故鬼殺隊は、真っ当からヒーローを批判し続けるんだい？｣

それ皆の地雷だよ？次は十二鬼月達も反応したみたいだ。言い出したらキリがないし、話したくないけれど直々に言う。

結｢ヒーローの醜態を見せられたんだよ。個人の偏見とか無理だと言って行動しない所とか…｣

ヒーロー達も何？と思った。ここからは炭治郎達に目配せする。

炭｢俺の両親は敵に殺され、妹は鬼にされました。ヒーローに助けを求めても、血だらけだった妹と満身創痍の弟妹を見て…助けても無駄とすぐに決めつけ追い払われました｣

し｢私の両親は鬼に食べられました。その時ヒーローは助けてくれましたが、勧誘と言い危うく拐かされそうになったんです｣

実｢俺の家も敵と鬼が突然侵入して、兄弟以外親族が皆殺られたァ。ヒーローは俺らが悪行働いたからだの恨み買っただの言って、まともに助けようともしなかったァ！｣

それから淡々と皆の理由は話される。
伊之助はヒーローの誤ちで母親が植物状態、行冥はヒーローの取り逃した鬼に目を潰され、無一郎は片割れの兄が後遺症で病棟生活、蜜璃は最愛の恋人を目の前で…。などと、生々しく語られた。

根｢それは、本当に辛かっただろうね。でも此方としては、関係を断ちたくない。こうしてくれないか…｣

護衛などをしてくれる代わりに、此方から報酬と協力を提供しよう、と。何で今そうなるんだ？
正直に言うと協力ってだけで迷惑だが、まあこっちは鬼を狩るだけだしいっか。

ミ｢いいんですか校長、この人たちは…｣

まだ言うか、女。

結｢…実際見てみればいい話だ。柱と平和の象徴が戦ってみろ。よろしいでしょうか、耀哉様｣

耀｢…うん、それなら良いね。実際に見て貰えば、私達の見方が少しでも変わるかもしれないからね｣

病気が治ったおかげで、好戦的になりましたなあ。
あなたのそういう所、好きですよ。


.
本部から移動し、着いたのは大きな平野。

耀｢此処は私の所有地だから、好きなだけやっちゃっていいよ｣

そう言って親指を立てる。幻覚か逆光が眩しい。←
オールマイトと相手になるのは天元。彼は僕の次に速度があるから、代わりに相手を任せた。
怪我してなかったら、直々に戦ってやったのに。

天｢派手に感謝しろ。結樹様の情けなけりゃ今頃、俺と戦えなかっだろうからな｣

オ｢ムム…｣

でも、正直面倒くせぇからいいや。

参拾壱(//)→←弐拾玖(//)

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す