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「あの日は、予定よりも遠出してしまって……。
気づいた時には、もう手遅れだった」
空を仰ぎ、続ける。
「もうすぐ日没だと言われて、急いで隊列を確認したらわかったんだ。
昼間通った道に、ピクミンが取り残されていることに……!」
拳を握りしめ、歯を喰い縛って声を絞り出すオリマー。
昨日『ねむりの谷』に向かう前に彼がした反応とは大違いだ。
おそらく、あの時は“最終手段”のことで頭がいっぱいだったのだろう。
「引き返したいのはやまやまだったが、暗くてよく見えない道を行くのは危険極まりないんだ……!
何よりこのあたりの生物は夜行性が多いから、襲われたらいくら私でも太刀打ちできなかっただろう……」
「だから戻って来なかったのか……」
あの時のことを思い出しながら、自分は答えた。
「しかし……自力で私の後を追えばはぐれなかったのではないか?」
今度はオリマーが質問してきた。
「それは無理な話だ。
自分たちピクミンは、引き抜いてもらった者––オリマー––の命令にしか従わないから……。
ある程度オリマーから離れていた今なら違うが、あの時は自分の意思というものはなく、ただ笛の音に従うことだけを考えていたんだ」
「“自分の意思がない”……!?」
自分の言葉を繰り返すオリマー。
彼の反応からすると、初めてこのことを知ったようだ。
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チョコボスライムヨッシーピクミン(プロフ) - ☆ハヤハヤ☆さん» こちらこそ久しぶりです!! 自分もちょうど今日プログラミングみたいな課題が終わったところです! 頑張ります!!! (2017年1月7日 17時) (レス) id: ecfbb83cdb (このIDを非表示/違反報告)
☆ハヤハヤ☆(プロフ) - 私もテスト1位目指して頑張ります〜 (2017年1月6日 22時) (携帯から) (レス) id: ac8d350641 (このIDを非表示/違反報告)
☆ハヤハヤ☆(プロフ) - 久しぶりに来ました!来ない内に話しがたくさん進んでて…
小説と勉強と頑張って下さいね! (2017年1月6日 22時) (携帯から) (レス) id: ac8d350641 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:チョコボスライムヨッシーピクミン(スラヨシ) | 作者ホームページ:http://dqpikuminnovels.blog.fc2.com/
作成日時:2016年10月29日 23時