【D.gray-man】 Sorry but Goodbye (ページ50)

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「援護しますっ！」ページ50

ついに続編となりましたが、いちいち喋るスペースもないので続けていきます←
閲覧、心より感謝です！
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あぁ、いるいるいるいる。
視認できるだけでも、数えきれないほどうじゃうじゃと。

例を言うなら、道端に虫の死骸がいて
そしてそこに蟻がわらわら集まっている感じが一番正しい表現だろう。

黒のボール状のアクマが少なくとも20はいるのではないかと思うほど
そして見ただけでも、その中でレベル2が…12体。
駄目だ、気が遠くなってきた。

見たことないお母さんお父さん、先立つ不孝をお許しください。
生きてるかどうかも知らないけど。
クロス師匠、せめて痛みに耐えるだけのSさんMさんプレイ、またの名を拷問だけじゃなく、実践もさせてくださればよかったのに。
ごめんなさい婦長、やっぱベッドの上にいればよかった。

“いちいちぐちぐち煩いわね。とっとと散ればいいのよあんたみたいな愚図。女々しいったらありゃしないわ。”

女々しいっていうか女なんですが。
聞き慣れたイノセンスの説教に耳を貸す気も起きず、私は隣にいる神田さんの合図を待った。
神田さんは険しい顔でアクマを睨んでいた。…かと思ったら、唐突に刀を構えた。

「災厄招来界蟲「一幻」！」

そしてまるで、目の前に敵がいるかのように、
空中めがけて切りかかった。

「神田さ、っ…！？」

まさに目を疑う光景。
刀を振った軌跡から、蟲のようなものが飛び出してきたのだ。
それも、恐ろしい、禍々しい顔のようなものを持った蟲が。

“やるじゃない。近距離戦だけじゃないってわけね。アンタみたいな使えない奴と違って。”

ちっ、こちとらだって遠距離攻撃できたらやりたいよ。
投げろってか？氷を作り出して投げろってか？残念、ノーコンだ馬鹿野郎め。

唐突に口が悪くなった心の声を半ば押し切るようにして、私は意識を戦闘に戻す。
その間も耳を劈く醜い、攻撃を受けたアクマのこえ。

「オッ、エクゾジズト！」
「コロスっ！コロスっ♪」

悪夢のようにそこにいた大量のアクマはこちらに向かって歩み始める。
あぁあもうっ怖い本当に嫌だ。
恐怖で胃がキリキリしてきた。吐きそう。
何かしなくちゃ！

バッ、と団服を翻しながら神田さんは格好よく崖から飛び降りる。
それと同時に、真下にいたアクマを切りつけた。

「援護しますっ！」

慌てて自分も飛び降り、着地する際にアクマに氷柱を一本ほどお見舞いした。