「わ、わ、私…た、高いとこ苦ッ…」 ページ12
「あ、あの、ら、ラビ…さん…」
「ラビでいいさー。俺はお前のことAでい?」
「か、構いませ、けど…ッ」
足元を走る風に、思わず身体が震えた。
身体からつま先まで、すっと身体が冷えている感覚に陥る。
ぞわり、と逆立つ後ろ髪。
「わ、わ、私…た、高いとこ苦ッ…」
「電車来たさ!飛ぶぞ!」
「て、!手離し、ぎゃぁあああ!!!」
私の高所恐怖症を知ってか知らずか、腕を掴んで離さないラビ(さん)はそのまま私の道連れを厭わずに飛び降りた。
ばんっ、という衝撃と全身に熱が走り、少しあとに痛みがじわじわと侵食した。
今や風を感じるのは足元じゃなく、体全体、だった…
「す、すみません、まさかアニメみたいに汽車の上に乗って旅をするという無賃乗車ですか!?ってか高い高い高い!無理無理、早い怖い高い!」
「はははっAの反応って面白いさー。」
いとも慣れた手つきで、ラビ(さん)は汽車の天井部位を外した。
そしてその中に消えていく。
………って、えっ!?
「ら、ラビさん!?」
「ほら、早く降りてこいよ」
にーっと綺麗な笑みを浮かべるラビ(さん)に、私は思わず冷や汗を流した。
お、降りるべき…だよね。うん。とりあえず地に足を…
「お客様!?」
「ぅぎゃん!」
ばんっ、という衝撃と全身に熱が走り、少しあとに痛みがじわじわと侵食した。(コピペ)
ほ、本日で二度目の直撃…そろそろ鼻血でそう…
「あははははっ」
「い、いはい…笑うなラビさんの馬鹿…」
顔から落ちた故に、一番被害が大きい顔を両手で包みこみながら、私は地面に座り込んだ。
本当に痛い。じんじんというか、びりびりというか…
何とも言えない、付きまとうような痛みが顔全体を覆う。
乗務員さんが大丈夫ですかみたいなことを聞いてきてるけど畜生お前のせいだからな。
「黒の教団さ。一室用意してくれ。」
…口は笑ってるけど、目は笑ってない。
そんな冷たい笑みも、似合ってしかいない。
…格好いいって罪だなぁ。
「一等室にしろよ!」とか言ってるけど。そこは格好悪いけど。
「かっ、畏まりました!」
先ほどの乗務員さんが、慌てて足音を立てながら走り去っていく。
「く、黒の教団って、なんかすごいん…ですね?」
「そりゃーな。ほら、胸んとこの十字架。これがあればほとんどどこでも行けるからなー。ヴァチカンの名のおかげさ。」
…ヴァチカンって何だろう。
「ちなみにA、いくつ?」
「え、あ…15です」
「じゃあ俺のが年上だな。」
「遠慮しますお兄ちゃん」→←「…なんですか、一つ昔のホラー映画のような怖い話は…」
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シャル@如月唯奈(プロフ) - わかる、アレンてかっよすぎるよね…(鼻血)(///ω///) (2019年11月17日 20時) (レス) id: 38d229791e (このIDを非表示/違反報告)
耀 - 私と生年月日とか星座一緒だ! (2019年4月8日 6時) (レス) id: c519b7d787 (このIDを非表示/違反報告)
ルリ@アレンがカッコ良すぎてヤバいww(プロフ) - うにゃさん» 違うの!?でもすげえ!! (2014年1月11日 16時) (レス) id: 339baa305b (このIDを非表示/違反報告)
うにゃ(プロフ) - ルリ@アレンがカッコ良すぎてヤバいwwさん» 中国語ね、タイプしてみたんだけど投稿したら、日本語には存在しない字が記号化されちゃってやべぇどうしようwwと思ってるから今、あれ微妙に中国語じゃないよ( (2014年1月11日 14時) (レス) id: ef039a1947 (このIDを非表示/違反報告)
ルリ@アレンがカッコ良すぎてヤバいww(プロフ) - 中国語読めねぇ…読める? (2014年1月11日 10時) (レス) id: 339baa305b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うにゃ | 作者ホームページ:
作成日時:2013年9月28日 1時